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米利上げ、世界経済に「基本的には良いこと」=黒田日銀総裁
10月13日、黒田東彦日銀総裁は、米連邦準備理事会(FRB)による利上げは世界経済にとって「基本的には良いこと」と述べ、米利上げが資本流出のきっかけとなり、アジア経済が打撃を受けるとの懸念を払拭した。写真はインドネシア・ヌサドゥアで撮影(2018年 ロイター/Johannes P. Christo)
[ヌサドゥア(インドネシア) 13日 ロイター] - 黒田東彦日銀総裁は13日、米連邦準備理事会(FRB)による利上げは世界経済にとって「基本的には良いこと」と述べ、米利上げが資本流出のきっかけとなり、アジア経済が打撃を受けるとの懸念を払拭した。
ただ、貿易摩擦の激化によるリスクには警戒感を示し、異例の規模であり、世界経済にとって新たな事象だと指摘した。
国際通貨基金(IMF)主催のセミナーで述べた。
同総裁は、FRBの金融政策の正常化は米経済が良好な状態にあることを示すもので世界経済にとってポジティブだとし、「(FRBの)意向や今後の政策についての明確な声明を伴った段階的な正常化は、世界経済にとって基本的に良いことだ」と述べた。
また、日本は2%というインフレ目標達成に米国よりも時間がかかっており、日銀はFRBとは異なる課題に直面しているとし、日本は当面刺激策を継続する意向をあらためて示した。
同総裁はまた、人口の高齢化について、経済の潜在成長力を押し下げたり、成長押し上げのため以前より金融面での施策が必要になるなど、中央銀行に構造的な課題をもたらす可能性があると指摘した。
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