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インタビュー:伊予算案、債務増は国民にとって良くない=モスコビシ欧州委員
10月11日、欧州委員会のモスコビシ委員(経済・財務・税制担当)は、イタリアの予算案について、債務増はイタリア国民にとって良くないことであり、政府は借り入れ抑制に努めるべきと述べた。会見する同委員。8月にブリュッセルで撮影(2018年 ロイター/FRANCOIS LENOIR)
[ヌサドゥア(インドネシア) 11日 ロイター] - 欧州委員会のモスコビシ委員(経済・財務・税制担当)は、イタリアの予算案について、債務増はイタリア国民にとって良くないことであり、政府は借り入れ抑制に努めるべきと述べた。インドネシアで開かれた国際通貨基金(IMF)会合の合間、ロイターとのインタビューに応じた。
イタリア政府は15日、2019年予算案を欧州委に提出する見通し。予算案では、財政赤字を国内総生産(GDP)の2.4%と想定しており、赤字の対GDP比率は前政権の見積もりの3倍に達している。
これは構造的赤字が拡大することを意味し、ひいては公的債務の拡大につながる。イタリアの公的債務の対GDP比率は133%と、欧州ではギリシャに次ぐ高さとなっている。
モスコビシ委員は「イタリア政府が貧困との戦いや投資などのためのプログラムを導入したいと考えていることは理解できる。ただ財政状況も考慮する必要があり、最終的には政治的な選択になる」と述べた。
「債務が拡大した場合、誰が返済するのか。イタリア国民だ。つまり、公的債務を拡大させる予算は、イタリアの人々にとって悪い予算ということになる」と指摘した。