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ドル指数2週間ぶり安値、米債利回り低下・株安に連動=NY市場

2018年10月12日(金)07時11分

 10月11日、ニューヨーク外為市場では、ドルが主要通貨バスケットに対し2週間ぶり安値を付けた。米債利回りが低下し、米株安となる中、ドルの保有を手じまう動きが広がった。2017年6月撮影(2018年 ロイター/Thomas White)

[ニューヨーク 11日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、ドルが主要通貨バスケットに対し2週間ぶり安値を付けた。米債利回りが低下し、米株安となる中、ドルの保有を手じまう動きが広がった。

朝方発表された9月の米消費者物価指数(CPI)が市場予想を下回ったことを受け、米連邦準備理事会(FRB)が利上げペースを加速するとの観測が後退。これに伴いドルの下げに拍車がかかったほか、米債への逃避買いが強まった。

アムンディ・パイオニア・インベストメンツの為替戦略ディレクター、パレッシュ・ウパドゥヤヤ氏は「一部リスクオフの動きとなっている」と指摘。「CPIはドル買いを後押しする内容にならなかった」と述べた。

主要6通貨に対するドル指数<.DXY>は一時94.987に低下し、9月28日以来の水準となった。終盤の取引では0.5%安の95.034近辺で推移。

ユーロ/ドルは0.65%高の1.15925ドルと、1週間ぶりの高値を付けた。欧州中央銀行(ECB)が同日公表した9月理事会の議事要旨からは、貿易摩擦が経済成長の重しとなり、株式市場の売りが不安を高めても、一部メンバーは政策正常化を撤回させるほどでないとの認識を示していたことが分かった。

安全資産とされる円とスイスフランには小幅ながらも逃避買いが入り、対ドルでそれぞれ0.16%、0.04%上昇した。

ユーロ/円は0.45%高の129.885円。

スウェーデンクローナは対ドルで1.69%高の8.9770クローナ、対ユーロでも1.12%高の10.4068クローナ。堅調な指標を受け、12月の利上げ観測が高まった。

オフショア人民元は対ドルで0.74%高の6.8720元。世界株安を受け一時8週間ぶり安値を付けていたものの、切り返した。

ドル/円 NY終値 112.16/112.17

始値 112.25

高値 112.53

安値 111.85

ユーロ/ドル NY終値 1.1593/1.1595

始値 1.1572

高値 1.1599

安値 1.1547

(表はロイターデータに基づいています)

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