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ドル113円前半、米長期金利の上昇など支え
10月9日、午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、ややドル安/円高の113円前半だった。写真は日本円紙幣と米ドル紙幣。昨年6月撮影(2018年 ロイター/Thomas White)
[東京 9日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、ややドル安/円高の113円前半だった。午前は112円台に下落する場面もあったが、中国株の小じっかりした動きや米長期金利の上昇などが支えとなり113円台を回復した。
日経平均が300円超の下げとなる中、前日大幅下落した上海総合指数がプラス圏で落ち着いた値動きとなったことや、米10年国債利回りが朝方から上昇したことなどが支えとなった。ドルは112.93円で下げ渋り、午後は113円前半を中心に小動きが続いた。
112円台は値ごろ感からドル買いが入りやすいといい、日本の個人投資家も「113円以上で売ったドルを112円台で買い戻す傾向がはっきり出ている」(FX会社)という。ただちに113円を割り込んで円高が進行する展開にはなりにくいとみられている。
テクニカル的には8月安値から10月4日高値までの上げの38.2%押しの水準である112.71円近辺が下値めどとして意識されているが、114.55円まで上昇した後、跳ね返されたこともあり、改めて「114円半ばの壁」が実感されている。「112円台で下値を固めてもう一度114円台をトライするのか、112円割れの調整があるのか見極めの時期」(ブローカー)との声が出ていた。
ドル/円
午後3時現在 113.10/12 1.1493/97 130.00/04
午前9時現在 113.11/13 1.1492/96 130.01/05
NY午後5時 113.23/24 1.1490/94 130.10/14
(為替マーケットチーム)