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米自動車販売、9月は大幅減 大型ハリケーンが影響
10月2日、自動車メーカー主要各社が公表した9月の米自動車販売台数は大幅減となった。大型ハリケーン「フローレンス」の打撃を受けた地域での販売減が一因となった。マサチューセッツ州で昨年1月撮影(2018年 ロイター/BRIAN SNYDER)
[デトロイト 2日 ロイター] - 自動車メーカー主要各社が公表した9月の米自動車販売台数は大幅減となった。大型ハリケーン「フローレンス」の打撃を受けた地域での販売減が一因となった。
また、前年同月の販売台数は、ハリケーン「ハービー」の影響を背景とした自動車買い替え需要が旺盛で2005年以来の高水準となっていたことから、比較ベースでの落ち込みが顕著となった。
オートデータによると、9月の販売台数は季節調整済みの年率で1744万台。前年同月の1810万台からは減少したものの、アナリスト予想の1690万台を上回り、2017年11月以来の高水準となった。
フィアット・クライスラー(FCA)
フォードは11.2%減。とりわけセダンの低調が目立ち、26%の落ち込みとなった。売れ筋で利益率が高いピックアップトラック「Fシーリズ」も約9%減、スポーツ多目的車(SUV)も2.7%減少した。
フォードの米国販売責任者マーク・ラネーブ氏は電話会見で、9月はハリケーン「フローレンス」の影響が大きかったとした上で、回復に向けたその後の取り組みは「速いペースで進んでいる」と述べた。
ゼネラル・モーターズ(GM)
日本勢も低調。トヨタ自動車<7203.T>は10.4%減。セダンは約28%急減。とりわけ主力「カムリ」の販売は17%の落ち込みとなった。SUVとピックアップトラックの販売も0.3%減。
日産自動車<7201.T>は12.2%減。SUV・ピックアップトラックの販売が6.6%増加したものの、乗用車が35.7%の大幅減となり、全体を圧迫した。売れ筋のSUV「ローグ」も10.6%減。
ホンダ<7267.T>は7%減。乗用車は19%減、SUV・ピックアップトラックは6.3%増だった。人気「アコード」は15%の落ち込みとなった。
今年上期の米自動車販売は堅調に推移したが、金利上昇でローン返済の負担が大きくなり、中古車市場に流れる消費者が増える中、下期はやや軟化すると予想されている。
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