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ドル112円半ば、2カ月ぶり高値から反落

2018年09月27日(木)15時59分

 9月27日、午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の午後5時時点から小幅安の112円半ば。海外市場でつけた2カ月ぶり高値から反落し、日中は一進一退となった。写真は昨年6月撮影(2018年 ロイター/Thomas White)

[東京 27日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の午後5時時点から小幅安の112円半ば。海外市場でつけた2カ月ぶり高値から反落し、日中は一進一退となった。

ドルは米連邦公開市場委員会(FOMC)後、海外市場の終盤に113.14円まで上昇。7月19日以来2カ月ぶり高値を更新した。東京市場では112円後半で取引が本格化し、113円台に迫る場面もあったが、日経平均が下げ幅を広げると伸び悩んだ。

0.25%の利上げを実施したFOMCは、金利見通しも含め大きなサプライズはなかったとの評価が優勢。実際、発表前後のドルは112円後半から113円前半を上下した程度だった。

その後、NY市場の終盤にかけてドルが112円半ばへ下落した場面では、米10年債利回りが3.08%付近から3.04%付近へ低下したことが話題を呼んだ。だが、金利低下は重要イベント終了を受けて発生した「月末取引の影響」(外銀)が少なくなかったという。

物品貿易協定(TAG)の交渉入りが決まった日米首脳会談については、交渉期間中は米国が日本に対して自動車関税の引き上げを行わないことを評価する声が相次いだ。「強硬な貿易政策を突きつけられて市場が急落するような『トランプショック』は回避された」(証券)という。

<トルコリラが1カ月ぶり高値>

重要イベントが相次いだきょうにかけて、外為市場で最も変動した主要国・新興主要通貨はトルコリラ。ロイターデータによると、前日日中安値から一時2%超高い18円半ばと、8月17日以来1カ月ぶり高値をつけた。

きっかけはロイターが行ったエルドアン大統領のインタビュー。中銀が13日に実施した大幅利上げについて、大統領として金利の引き上げには反対だが、中銀の独立性を明確に示していると述べた。

日本時間夕方からじり高で推移していたリラが高値をつけたのは、FOMC声明が発表された後の午前3時過ぎ。声明から「緩和的」の文言が削除され、「米国は利上げを急がない」(都銀)と受け止められドルが広範に売られていたことも、リラの押し上げにつながったようだ。

ドル/円  ユーロ/ドル  ユーロ/円

午後3時現在 112.63/65 1.1702/06 131.81/85

午前9時現在 112.70/72 1.1745/49 132.38/42

NY午後5時 112.72/74 1.1738/42 132.34/38

ロイター
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