ニュース速報

ビジネス

日経平均は4日続伸、一時400円高 米株高・円安継続で約8カ月ぶり高値

2018年09月19日(水)15時49分

 9月19日、東京株式市場で日経平均は大幅に4日続伸。終値は1月24日以来、約8カ月ぶりの高値を付けた。米中間で追加制裁関税の応酬があったにも関わらず、米国株は上昇。円安基調の継続も支援材料となり、一時400円を超す上昇となった。写真は都内で2015年12月撮影(2018年 ロイター/Yuya Shino)

[東京 19日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は大幅に4日続伸。終値は1月24日以来、約8カ月ぶりの高値を付けた。米中間で追加制裁関税の応酬があったにも関わらず、米国株は上昇。円安基調の継続も支援材料となり、一時400円を超す上昇となった。ただ短期的な過熱感が意識され、引けにかけて利益確定売りが強まり、日経平均は安値引けとなった。

TOPIXは6月15日以来、3カ月ぶりの高値水準で取引を終了した。業種別では石油関連や保険、機械が上昇率上位にランクイン。空運を除く32業種が値上がりした。TOPIX優位の一日となり、日経平均をTOPIXで割ったNT倍率<.NTIDX>は前日の13.31倍から13.26倍に低下した。東証1部売買代金は前日と同様、3兆円近くに上った。

「意外高」(国内証券トレーダー)との声が出る中で、コール・オプション(買う権利)の売り方による先物買いも入り、裁定買いを伴って現物指数が上げ幅を拡大した。日銀の金融政策は市場の予想通り現状維持となったが、これが市場に伝わると、日経平均ボラティリティー指数<.JNIV>は低下。中国株が強含む中、日経平均は後場一段高となり、TOPIXも1800ポイントに近づいた。

岡三アセットマネジメント・シニアストラテジストの前野達志氏は「為替相場が安定しているうえ、米中間選挙が終わればトランプ米大統領の過激な発言は見込みにくい。過去の中間選挙の翌年の米国株のパフォーマンスは良好。日経平均は今後3カ月間で年初来高値(2万4129円34銭)を超えてもおかしくはない」と話す。

個別銘柄ではランドビジネス<8944.T>がストップ高比例配分。同社は18日、自己保有株を除く発行済み株式総数の6.58%に当たる165万株、取得総額5億円を上限とする自社株買いを実施すると発表した。需給改善などに期待する買いが入った。

半面、関西電力<9503.T>がさえない。同社は18日、未定としていた2019年3月期の連結業績予想を見直し、純利益が前年比約8%減の1400億円となる見通しを発表した。増配の見通しも発表したが、減益予想に市場はネガティブな反応をみせた。

東証1部の騰落数は、値上がり1775銘柄に対し、値下がりが279銘柄、変わらずが54銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値      23672.52 +251.98

寄り付き    23754.96

安値/高値   23672.52─23842.05

TOPIX<.TOPX>

終値       1785.66 +25.78

寄り付き     1781.86

安値/高値    1779.03─1792.61

東証出来高(万株) 160235

東証売買代金(億円) 29670.16

ロイター
Copyright (C) 2018 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

スイス中銀、第1四半期の利益が過去最高 フラン安や

ビジネス

仏エルメス、第1四半期は17%増収 中国好調

ワールド

ロシア凍結資産の利息でウクライナ支援、米提案をG7

ビジネス

北京モーターショー開幕、NEV一色 国内設計のAD
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 2

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴らす「おばけタンパク質」の正体とは?

  • 3

    「誹謗中傷のビジネス化」に歯止めをかけた、北村紗衣氏への名誉棄損に対する賠償命令

  • 4

    心を穏やかに保つ禅の教え 「世界が尊敬する日本人100…

  • 5

    マイナス金利の解除でも、円安が止まらない「当然」…

  • 6

    ワニが16歳少年を襲い殺害...遺体発見の「おぞましい…

  • 7

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 8

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 9

    中国のロシア専門家が「それでも最後はロシアが負け…

  • 10

    ケイティ・ペリーの「尻がまる見え」ドレスに批判殺…

  • 1

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 2

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 3

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 4

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 5

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

  • 6

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴…

  • 7

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 8

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 9

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 10

    「誹謗中傷のビジネス化」に歯止めをかけた、北村紗…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこと」目からうろこの健康法

  • 4

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の…

  • 5

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 10

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中