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米8月輸入物価0.6%下落、1年7カ月ぶり大幅マイナス

2018年09月15日(土)00時18分

[ワシントン 14日 ロイター] - 米労働省が14日発表した8月の輸入物価指数は前月比0.6%下落し、2016年1月以来、1年7カ月ぶりの大幅なマイナスとなった。燃油やその他幅広い項目が値下がりした。ドル高が輸入物価を抑制していることを示唆する。市場予想は0.2%下落だった。

7月の輸入物価指数は0.1%下落と、当初発表の横ばいから改定された。

8月の前年同月比は3.7%上昇と、7月の4.9%上昇から鈍化した。

8月の前月比の内訳は燃油・潤滑油が3.9%下落と、16年2月以来の大幅下落となった。7月は1.0%上昇していた。食品は0.4%上昇。7月は1.6%下落していた。

燃油と食品を除くコア輸入物価は0.2%下落した。7月は0.1%下落だった。コア輸入物価の下落はドル高を反映したとみられる。ドルは今年に入り、米国の主要な貿易相手国の通貨に対して6%超値を上げている。コア輸入物価は前年同月比で1.3%上昇した。

トランプ政権がほぼ全ての中国製品に輸入関税を課すことになれば、物価上昇圧力が高まるとみられるが、ドル高がその影響をいくぶん相殺するとみられる。米国はこれまでに500億ドルの中国製品に関税を課しており、中国も報復措置に出た。輸入物価指数の統計は、関税を除外している。

燃油を除く産業用資材・原料は0.8%下落した。7月は1.1%下落していた。資本財は0.1%下落した。自動車は2カ月連続で横ばいだった。自動車を除く消費財は横ばい。7月は0.3%上昇していた。

中国からのモノの物価は2カ月連続で0.1%下落した。8月の前年同月比は0.2%上昇だった。

同時に発表された8月の輸出物価は0.1%下落。7月は0.5%下落していた。8月の内訳は、農産物が0.2%上昇。大豆と小麦、トウモロコシの値上がりが押し上げ要因だった。

8月の前年同月比は3.6%上昇。7月は4.3%上昇していた。

ロイター
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