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ロシア中銀、インフレ制御に金融政策引き締める必要がある可能性=総裁

2018年09月07日(金)04時17分

[ワシントン 6日 ロイター] - ロシア中央銀行のナビウリナ総裁は6日、インフレに対する上向きリスクを制御するために金融政策を引き締める必要が出てくる可能性があると述べた。

同総裁はワシントンの国際通貨基金(IMF)で行った講演で、来年の付加価値税率引き上げでインフレ圧力が増大する可能性があるとし、「実際にそうなれば、金融政策を引き締め的に維持するか、一段と引き締める必要が出てくる」と述べた。

ロシアの政策金利は現在7.25%。中銀は次回の政策決定会合を今月14日に開く。

ナビウリナ総裁はまた、常に先行き不透明感が存在している時は金融システムへのリスク最小化、およびボラティリティー制御に向けた措置が必要になるとも指摘。「インフレ目標はマクロプルデンシャル的な措置、およびボラティリティーを制御する特別措置と併用される必要がある」とし、「財政バッファーなどが潤沢に存在している場合でもこうした措置は必要になる」と述べた。

欧米によるロシアに対する制裁強化の懸念が強まるなか、ロシアルーブルはこの日の取引で対ドルで69.64ルーブルと、2016年3月下旬以来の安値を付けている。

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ロイター
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