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ドル111円前半、豪ドルが堅調
9月4日、午後3時のドル/円は、前日東京市場の午後5時時点から小幅高の111円前半。米国とカナダの休場明けで、主要通貨の動きは緩慢。中銀が政策金利を据え置いたオーストラリアドルの堅調さが目立った。写真は昨年6月撮影(2018年 ロイター/Dado Ruvic)
[東京 4日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日東京市場の午後5時時点から小幅高の111円前半。米国とカナダの休場明けで、主要通貨の動きは緩慢。中銀が政策金利を据え置いたオーストラリアドル
111円付近で取引が始まったドルは、仲値公示にかけ110円後半へ一時下落したが、その後すぐに反発。111円前半で底堅い動きが続いた。
主要通貨が横ばいとなる中、豪ドルが午後の取引で上昇。豪準備銀行(中央銀行)の金利据え置きは予想通りだったが、声明に「(豪ドルは)他の主要通貨と同様に米ドルに対して下落した」と追記したことが、買い戻しを誘ったという。
豪中銀は6月まで、声明で「為替レートが上昇する場合、経済活動の好転とインフレ率の上昇が現在想定されているペースより緩やかになることが予想される」と警戒感を示していた。
声明を受けて、豪ドルは0.71米ドル後半から0.72米ドル前半へ、対円
<トルコリラ、8月個人の取引所取引が過去最大>
FX取引所「くりっく365」を運営する東京金融取引所(TFX)によると、8月月間のトルコリラ/円
取引高が激増したのは10日。対立する米国との協議が物別れに終わり、トランプ米大統領がアルミと鉄鋼への追加関税発動を表明。通貨が下落する中、エルドアン大統領は「彼らにドルがあるなら、われわれには神がいる」などと強気の姿勢を崩さなかったが、リラは1日で20%超急落。01年の変動相場制移行後で最大の下げとなり、過去最安値を更新した。
10日の取引数量は1日で約29万枚と月間合計の2割強に達した。個人投資家の多くは金利差収益を狙ってリラを買い持ちにしていたため、急落で損失確定の売りを迫られたようだ。「建玉数量の減少幅等から見て、リラ急落を見て買いを入れた投資家も相応に存在したと考えられる」(TFX)という。
きょうのリラ/円は16円後半と、8月につけた過去最安値15円前半をやや上回る水準でもみあい。トルコ中央銀行は3日に声明を発表し、物価安定の「重大なリスク」に対応する考えを示した。
市場では、13日に行われる政策決定会合で利上げを実施すると示唆した、との受け止めが大勢。ただ、利上げが小幅にとどまるようなら、通貨安が再び加速する可能性があるとの指摘も出ている。
ドル/円
午後3時現在 111.19/21 1.1600/04 129.00/04
午前9時現在 111.07/09 1.1612/16 129.00/04
3日午後5時 110.96/98 1.1610/12 128.83/87
(為替マーケットチーム)