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米7月中古住宅販売0.7%減、4カ月連続マイナス
[ワシントン 22日 ロイター] - 全米リアルター協会(NAR)が22日に発表した7月の米中古住宅販売戸数(季節調整済み)は年率換算で前月比0.7%減の534万戸と、4カ月連続でマイナスとなった。用地不足で住宅価格が上がり、一部の潜在的購入者が手を出せない状況となっている可能性がある。市場予想は0.6%増の540万戸だった。
4カ月連続の落ち込みは2013年以来。
地域別では北東部と南部、中西部が減少する一方で西部は増加した。
中古住宅は米国の住宅販売の約90%を占める。
7月の前年同月比は1.5%減だった。供給不足が深刻な中でここ数カ月間、住宅販売は抑制されてきた。ただ、7月は住宅在庫が安定したもようだという。
7月の住宅在庫は前年同月から横ばいの192万戸。NARのチーフエコノミスト、ローレンス・ユン氏は、3年ぶりに前年同月比で落ち込まなかったと指摘した。
建材の値上がりや用地・労働力不足によって建設業者らは需要に追いついていけない状況で、結果として住宅価格が上がっている。低迷する住宅市場の主な要因は供給不足とみられてきたが、住宅の値上がりと住宅ローン金利の上昇が合わさって需要も鈍化するとの懸念が高まってきている。
7月の販売ペースに基づく在庫の消化期間は4.3カ月。6、7カ月分が需要と供給の適切なバランスとされている。
7月の中間販売価格は前年同月比4.5%上昇の26万9600ドルだった。