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ウォルマート、5─7月米既存店売上高は10年ぶりの大幅伸び 株価10%高

2018年08月17日(金)00時31分

8月16日、小売最大手ウォルマートの第2・四半期決算は、利益と売上高が市場予想を上回った。写真は2018年2月、メキシコ・モントレーのウォルマート店舗で撮影(2018年 ロイター/Daniel Becerril)

[ニューヨーク 16日 ロイター] - 米小売最大手ウォルマートの第2・四半期(5─7月)決算は、利益と売上高が市場予想を上回った。食料品などの販売が好調で、米既存店売上高が過去10年で最大の伸びを記録したほか、国内ネット通販売上高の伸びが前四半期から加速した。通期の業績見通しも上方修正した。

ウォルマートの株価は午前の取引で約10%上昇。ただ、年初来ではなお約9%の値下がりとなっている。

ウォルマート・ブラジルの過半数株式売却に関連した費用などの特別項目を除外した第2・四半期の調整後1株利益は1.29ドル。トムソン・ロイターI/B/E/Sが集計したアナリスト予想の平均(1.22ドル)を上回った。

総売上高は3.8%増の1280億ドル。アナリスト予想(1259億7000万ドル)を上回った。

米既存店売上高(除く燃料)は4.5%増加。アナリスト予想(2.38%増)を上回った。生鮮品やアパレル、季節商品の販売回復が寄与した。食料品の売上高の伸びは過去9年で最高。提供する生鮮品の拡充が奏功した。

ビッグス最高財務責任者(CFO)によると、5月の良好な天候が寄与し、来客数は四半期ベースで約6年ぶりの大幅な増加を記録した。

米ネット通販の売上高は40%増と、伸びは前四半期の33%増から加速した。ウェブサイト刷新や食料品のネット販売拡充が後押しした。通期では40%拡大するペースとの見通しを示した。

ただ、投資がかさみ、Eコマース(電子商取引)事業の通期赤字は拡大する見通しとした。

粗利益率は、値下げや輸送費、Eコマース関連投資に引き続き圧迫され17ベーシスポイント(bp)低下した。低下は5四半期連続。

海外事業の売上高(為替の影響除く)は3.1%増の292億ドル。主力市場のメキシコ、英国、カナダ、中国での既存店売上高が堅調に推移した。

通期の1株利益見通しは4.90─5.05ドルとし、従来の4.75─5ドルから引き上げ。米既存店売上高は約3%と予想した。従来は少なくとも2%としていた。手続きが完了していないインド電子商取引大手フリップカート買収の効果は見通しに含まれていない。

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