ニュース速報
ビジネス
英小売売上高指数、7月は前月比+0.7% 予想上回る
[ロンドン 16日 ロイター] - 英国立統計局(ONS)が発表した7月の小売売上高指数は前月比0.7%増、前年比3.5%増となり、ロイターがまとめたエコノミスト予想(前月比0.2%増、前年比3.0%増)を共に上回った。
キャピタル・エコノミクスのアンドリュー・ウィシャート氏は「7月の小売売上高が力強く伸びたことは、個人消費が幾分回復しつつあることを示している」と述べた。
5─7月の小売売上高は2─4月比で2.1%増。伸び率は2015年2月以来の大きさだった。燃料販売を除く小売売上高の伸び率は2004年3月以降で最大だった。
この1年余り、高インフレと賃金の鈍い上昇により家計の購買力は低下している。
キャピタル・エコノミクスのウィシャート氏は、賃金の上昇が鈍いことから、2018年第3・四半期の消費支出は若干の改善にとどまるとみている。
6月と7月は気温が平年よりかなり高めだった。またサッカー・ワールドカップが開催された影響で、ショッピングよりも試合観戦のためパブやバーでお金を使う傾向も見られたという。
ONSのリアン・マーフィー氏は「7月は店舗販売が低調だったが、オンライン売上高は販売促進を打ち出した小売店が後押しとなり、非常に好調だった」と指摘。好天やサッカー・ワールドカップの影響により、「食品売上高が引き続き堅調だった」と述べた。
衣料品売上高の前年比の伸び率は昨年12月以降で最も高かった。こちらも販売促進が寄与したという。
*内容を追加しました。