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米7月小売売上高0.5%増、予想上回る 個人消費に依然明るさ
[ワシントン 15日 ロイター] - 米商務省が15日発表した7月の小売売上高は前月比0.5%増と、市場予想の0.1%増を上回った。自動車や衣料の売り上げが好調だった。第3・四半期初めに経済が堅調さを保っていたことを示す。
6月の数字は当初発表の0.5%増から0.2%増へ下方改定された。7月の前年同月比は6.4%増だった。
自動車やガソリン、建材、食品サービスを除いたコア売上高は0.5%増だった。6月は当初発表の横ばいから0.1%減へ下方改定された。コア売上高は国内総生産(GDP)の消費支出に最も近いとされる。
トルコショックの影響で新興国市場の振れは大きくなっているものの、内需が底堅いことから、連邦準備理事会(FRB)による9月の追加利上げは確実とみられる。
労働市場の引き締まりに伴い賃金が徐々に上がっており、個人消費の追い風となっている。減税政策や貯蓄の増加も消費を促している。
ある市場関係者は「経済は拡大継続に向け非常に良好な状態にある。個人消費は引き続き明るく、経済成長のけん引役を担っており、小売業者はその恩恵を得ている」と述べた。
7月に小売売上高が増えたことは、米経済が第3・四半期初めに好調な出だしを切ったことを示唆する。第2・四半期GDPは年率で4.1%増と、4年近くぶりの大幅な伸びとなり、第1・四半期の2.2%増からほぼ倍のペースへ拡大した。第3・四半期は第2・四半期ほどの伸びとはならないとみられるものの、3.0%増は超える可能性が高い。
7月の小売売上高の内訳は、自動車が0.2%増。6月は0.1%増だった。ガソリンスタンドは0.8%増。衣料は1.3%増と、6月の1.6%減からプラスへ転じた。オンライン小売は0.8%増。アマゾンが実施したプライム会員向けセール「プライムデー」が押し上げ要因となったとみられる。6月は0.7%増だった。外食は1.3%増加した。一方、家具は0.5%減。運動・娯楽は1.7%減だった。建材は横ばいだった。
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