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ドル110円後半、高値圏でもみ合い

2018年08月14日(火)15時58分

 8月14日、午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、若干ドル高/円安の110円後半。海外市場でドルが買い戻された流れを受け継いで111円方向に強含んだ。写真はユーロ、香港ドル、米ドル、日本円、英国ポンド、人民元の各紙幣。2016年1月に撮影(2018年 ロイター/Jason Lee)

[東京 14日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、若干ドル高/円安の110円後半。海外市場でドルが買い戻された流れを受け継いで111円方向に強含んだ。ただ、トルコリラや他の新興国通貨に対する警戒感や、本邦投資家の米国債投資に伴う円転需要が意識され、高値圏でのもみ合いとなった。

ドルは午前の取引で安値110.58円を付けたが、その後は110.90円まで回復。しかし、前日海外市場でも110.95円までしか上値が伸びなかったこともあり、111円を目前にもみ合いとなった。

市場では「トルコや他の新興国からの資本流出や通貨安を巡って、先行きに対する不安感が出ていることに加え、明日15日に予定される米国債の償還や利払いで本邦投資家の円転需要が見込まれ、ドルは上昇一服となっている」(外為アナリスト)との声が出ていた。

通貨オプション市場では、オプション売買の傾きを示すリスクリバーサルが大きく円コール高に振れたままで、円高警戒感が払拭されていない状況を示している。

ロイターデータによると、1カ月物のリスクリバーサルは前日、日銀の金融政策修正に対する警戒感の強まりで円が買われた7月後半の水準を突破、世界的に株価が急落した2月以来の円コール高となった。円がやや売り戻されたきょうは落ち着きを取り戻したが、依然高い水準を維持している。

前日海外市場で円が売られた場面では、トルコが拘束している米国人牧師アンドリュー・ブランソン氏を釈放するとのうわさが出回った。

米ホワイトハウスは13日、トルコの要請を受けてボルトン大統領補佐官(国家安全保障担当)が駐米トルコ大使と面会したことを明らかにした。「米国人牧師の拘束や両国関係について協議した」(ホワイトハウスのサンダース報道官)という。

ドル/円  ユーロ/ドル  ユーロ/円

午後3時現在 110.85/87 1.1407/11 126.46/50

午前9時現在 110.62/64 1.1398/02 126.10/14

NY午後5時 110.71/75 1.1408/10 126.33/37

(為替マーケットチーム)

ロイター
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