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トルコ危機で新興国通貨への売り膨らむ ユーロも軟調=NY市場

2018年08月14日(火)07時33分

 8月13日、ニューヨーク外為市場では、トルコリラの下げが続く中、新興国通貨への売りが膨らんだほか、ユーロも軟調となった。トルコリラ(2018年 ロイター/Murad Sezer)

[ニューヨーク 13日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、トルコリラの下げが続く中、新興国通貨への売りが膨らんだほか、ユーロも軟調となった。トルコリラは対ドルで7リラ台に値下がり。トルコ中央銀行が金融システムへの流動性供給策を発表したことなどを受け下げ渋る場面も見られたものの、売り圧力が続いている。

新興国通貨では、南アランドが一時10%強急落。ただその後は2.4%安まで持ち直した。インドルピーは最安値を更新。メキシコペソも1.4%安となった。

市場では、トルコと米国の関係悪化に加え、エルドアン大統領が経済への統制を強めていることなどへの不安は根強いものの、他の新興市場危機と比べると相場への影響はそれほど大きくないとの指摘が聞かれる。

レイモンド・ジェームズ(テネシー州)のシニア市場ストラテジスト、エリス・ファイファー氏は「引き続き注視が必要な状況ではあるが、リスク市場での損失はそれほど膨らまずに済むのではないか」と述べた。

欧州銀が抱えるトルコへのエクスポージャーが心配される中、ユーロが軟調となる一方、質への逃避から円やスイスフランには買いが入った。

EBSのデータによると、ユーロ/ドルは一時1.1365ドルと2017年7月以来の安値を付け、その後は0.1%安の1.13965ドル。対円では一時125.15円と5月30日以来の安値を付け、その後は126.195円。

ドルは対円で約6週間ぶり安値となる110.95円。対スイスフランでは0.2%安の0.9937フラン。主要6通貨に対するドル指数<.DXY>は横ばいの96.367。

株価も世界的に下落し、MSCI世界株価指数<.MIWD00000PUS>は1カ月ぶりの安値を付けた。

ドル/円 NY終値 110.71/110.75

始値 110.37

高値 110.93

安値 110.31

ユーロ/ドル NY終値 1.1408/1.1410

始値 1.1377

高値 1.1433

安値 1.1372

ロイター
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