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投機筋が市場を攻撃する具体的リスクない=イタリア副首相

2018年08月13日(月)16時52分

 8月13日、イタリアのディマイオ副首相(写真)は、投機筋が同国の金融市場を攻撃するリスクはないとし、政府は経済・金融情勢を安定させるために取り組んでいると強調した。写真はローマで6月撮影(2018年 ロイター/Tony Gentile)

[ミラノ 13日 ロイター] - イタリアのディマイオ副首相は13日、投機筋が同国の金融市場を攻撃するリスクはないとし、政府は経済・金融情勢を安定させるために取り組んでいると強調した。

副首相はイタリアの日刊紙コリエレ・デラ・セラとのインタビューで、「現政府が攻撃を受ける具体的なリスクは認識していない。その反対をより期待しているくらいだ」と述べ、もし「誰かが政府に対する攻撃に市場を利用しようと望むなら、われわれを脅すことはできないと知るべきだ」と付け加えた。

イタリア連立政権を構成する極右政党「同盟」の幹部、ジャンカルロ・ジョルゲッティ氏は12日付の現地紙リベロとのインタビューで、イタリア市場は今月、投機筋の攻撃対象になる可能性が高いが、同国には防衛するための原資があると語った。

市場では、同盟と反体制派「五つ星運動」との連立政権が掲げる大規模な歳出拡大計画によってイタリアの債務が膨らみ、欧州連合(EU)の財政規律を守れなくなるとの懸念があり、同国の株式市場はここ数週間、下げ圧力にさらされている。

ディマイオ副首相は、政府が「政府収支の均衡」を最大限に尊重しつつ、すべての改革を実施していくと述べるとともに、国内総生産(GDP)比3%となっているEUの財政赤字限度を超過する必要はないとの考えを示した。

その上で「EUが債務削減と内需拡大につながる改革の実施をわれわれに認めると確信している」と語った。

イタリアのラ・リパブリカ紙は先週、政府が来年の財政赤字の対GDP比を1.7%で計画していると報じた。この水準はEUが限度とする3%の範囲内に十分収まっているが、現在の目標である0.8%のほぼ倍に当たる。

政府は9月に最新の経済目標を発表する予定。その後、2019年予算を策定し、EUの執行機関である欧州委員会に提出し、承認を求める。

ロイター
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