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ユーロ約1年ぶり安値、リラ急落で欧州銀のエクスポージャー懸念
8月10日、ニューヨーク外為市場では、ユーロが対ドルで約1年ぶりの安値を付けた。2016年11月撮影(2018年 ロイター/Dado Ruvic)
[ニューヨーク 10日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、ユーロが対ドルで約1年ぶりの安値を付けた。トルコリラの急落を受けリスク回避の動きが広がるなか、欧州の銀行のトルコへのエクスポージャーを巡る懸念が意識されたことが背景。
リラ
こうしたなか米政府は朝方、トランプ大統領が通商拡大法232条に基づき、トルコから輸入するアルミニウムと鉄鋼に掛ける関税率をそれぞれ20%と50%に引き上げることを承認したと表明。これを受けリラとユーロはともに下げ足を速めた。
ブルティックのマクロ経済ストラテジスト、グレガン・アンダーソン氏は、欧州の銀行の収益はトルコへのエクスポージャーで影響を受ける可能性があると指摘。「欧州の銀行から資金を引き揚げ米国に移す動きが出る可能性があるため、ドルが上昇している」と述べた。
ユーロ/ドル
ウエストパック・バンキング(ニューヨーク)の外為戦略部門責任者、リチャード・フラヌロビッチ氏は「ユーロはかなり大きく下落し、主要なテクニカル水準を下回った」としている。
リスク資産から資金が流出するなか資源国通貨が圧迫され、豪ドルは対米ドル
朝方発表された7月の米消費者物価指数(CPI、季節調整済み)は総合指数が前月比0.2%上昇し、市場予想と一致した。これを受け主要6通貨に対するドル指数<.DXY>はわずかに上昇した。
英ポンド
ドル/円 NY終値 110.92/110.96
始値 110.93
高値 111.11
安値 110.52
ユーロ/ドル NY終値 1.1410/1.1412
始値 1.1462
高値 1.1472
安値 1.1388
(表はロイターデータに基づいています)