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前場の日経平均は続落、円高と半導体株安が響く
8月10日、前場の東京株式市場で、日経平均株価は前営業日比104円06銭安の2万2494円33銭となり続落した。写真は東京証券取引所で2016年1月撮影(2018年 ロイター/Yuya Shino)
[東京 10日 ロイター] - 前場の東京株式市場で、日経平均株価は前営業日比104円06銭安の2万2494円33銭となり続落した。8月限オプションSQ(特別清算指数)算出に伴う波乱がなく、小反発で始まったが、買い材料は乏しく、寄り後まもなく下げに転じた。日米の閣僚級通商協議に対する警戒感が強く、為替が1ドル110円台後半まで円高に振れると日経平均も下げ幅が拡大した。米半導体関連株が売られた流れを引き継ぎ、東京エレクトロン<8035.T>などの半導体株が下落したことも響いた。
TOPIXは0.56%安で午前の取引を終了。東証1部の前場の売買代金は1兆0601億円だった。セクター別では鉱業が下落率トップ。不動産、保険、金属製品なども軟調だった。上昇したのは石油・石炭、水産・農林、ゴム製品、輸送用機器など6業種にとどまった。市場では「4―6月期の企業業績は悪くないが、素材などを中心に関税引き上げ前の駆け込み需要でかさ上げされた面もある。米通商政策などに対する先行き不安で上値を買いにくい」(ちばぎん証券顧問の安藤富士男氏)との声が出ていた。
東証1部の騰落数は、値上がり645銘柄に対し、値下がりが1368銘柄、変わらずが88銘柄だった。