ニュース速報
ビジネス
米失業保険申請件数、予想外の改善 好調な経済下支えか
[ワシントン 9日 ロイター] - 米労働省が発表した8月4日までの週の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は21万3000件で、前週比6000件減少した。市場予想は22万件で、予想外の改善となった。好調な経済が労働市場の下支えになっているとみられる。
トランプ政権が推し進める保護貿易政策に伴い、米国と中国やメキシコ、カナダ、欧州連合(EU)など主要貿易相手国との摩擦が強まる中、労働市場への影響を見る上で同統計が注目されている。申請件数は7月14日までの週に20万8000件と、1969年12月以来の水準まで改善した。
労働省によると、前週はメーン州のみ推計値だった。週ごとの変動をならし情勢をより正確に反映するとされる4週移動平均は500件減の21万4250件で、5月中旬以来の低水準。また2週間以上手当を受けている失業保険受給者の総数は、7月28日までの週で2万9000件増の176万件。4週移動平均では3000件増の175万件だった。
前週末に発表された7月の雇用統計は、景気動向を敏感に映す非農業部門の就業者数の伸びが15万7000人と、前月の24万8000人から鈍化した。雇用条件に適合する求職者の不足が背景にあるとみられる。6月の求人件数は666万2000件で、4月に記録した過去最高近辺に高止まっている。
(※原文記事など関連情報は画面右側にある「関連コンテンツ」メニューからご覧ください)