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ドル111円前半で動意薄、日米通商協議への警戒も
8月7日、午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、わずかにドル安/円高の111円前半。目立った材料がなく、動意に乏しい時間帯が続いた。写真は昨年4月撮影(2018年 ロイター/Dado Ruvic)
[東京 7日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、わずかにドル安/円高の111円前半。目立った材料がなく、動意に乏しい時間帯が続いた。日米通商協議(FFR)が控えていることも動きづらい要因となっている。
日銀決定会合、米連邦公開市場委員会(FOMC)、米雇用統計など重要イベントを先週通過したこともあり、夏休みモードに入りつつあるという。朝方からのドル/円の値幅は上下21銭程度にとどまった。
東京時間は、国内実需筋の夏季休暇前の駆け込み的な売買で動く程度で「突発的に大きなニュースがなければ、どちらかに動くことはない」(外為アナリスト)との声が出ていた。
午後、オーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)が政策金利のオフィシャルキャッシュレートを据え置くと発表したが、据え置きは広く予想されていた通りで、相場の反応は限定的だった。
9日のFFR初会合を控えて動きづらい、との声もあった。米国が二国間自由貿易協定(FTA)交渉を求める一方、日本側は米国に環太平洋連携協定(TPP)への復帰を求めており、両者の立場の違いが鮮明だ。
米国側も中間選挙を控えて容易に妥協はできないとみられ、市場からは「米農産品の輸出促進も含め、日本側の想定よりタフな交渉になりそうだ。円高リスクをみておきたい」(FXプライムbyGMO、常務取締役の上田眞理人氏)との声が上がっていた。
ドル/円
午後3時現在 111.32/34 1.1555/59 128.64/68
午前9時現在 111.32/34 1.1557/61 128.67/71
NY午後5時 111.40/41 1.1553/54 128.70/74
(為替マーケットチーム)