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スズキ、4ー6月営業益37%増と最高 開発費拡大などで通期維持
8月2日、スズキが発表した2018年第1・四半期(4―6月期)連結決算では、営業利益が前年同期比36.9%増の1165億円だった。写真は都内で昨年10月撮影(2018年 ロイター/Toru Hanai)
[東京 2日 ロイター] - スズキ<7269.T>が2日発表した2018年4―6月期連結決算では、売上高、営業利益、純利益いずれも同期として過去最高となった。四輪の世界販売台数も過去最高を記録。四輪、二輪など全事業で増収増益だった。業績は好調だが、今後は開発費の増加が想定されるほか、先行き不透明感があるとして、19年3月期通期の業績予想は据え置いた。
4―6月期の営業利益は前年同期比36.9%増の1165億円で、通期予想(3400億円)の約3分の1をすでに達成した。トムソン・ロイターが算出したアナリスト7人の予測平均値は972億円で、実績は市場予想を上回った。
会見した長尾正彦常務役員は、通期予想維持の理由について、「周回後れの研究開発を挽回すべく、加速していきたい」と説明。米政権による関税引き上げなどの直接の影響はないが、貿易戦争が激化する中、業績依存度の高い新興国の通貨などにどう影響が波及するかが不透明で、「そうした不安定要素もみておかないといけない」と述べた。
4―6月期の売上高は13.6%増の9875億円、純利益は31.3%増の859億円。四輪世界販売は16.3%増の86万2000台。中国は37.3%減少したが、主力のインドが25.9%増、日本が8.5%増、欧州が5.9%増となった。二輪世界販売は11.9%増の42万3000台だった。
*内容を追加しました。
(白木真紀)