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米国株式市場は横ばい、企業の好決算と貿易摩擦懸念で売り買い拮抗

2018年07月21日(土)06時43分

[ニューヨーク 20日 ロイター] - 米国株式市場は横ばいで取引を終えた。企業の好決算が買い材料となる一方、貿易摩擦拡大への懸念が相場の上値を抑えた。

マイクロソフトが最高値を更新し、1.8%高で引けた。第4・四半期(4─6月)決算は、クラウドコンピューティングサービス「アジュール」やクラウド型業務ソフト「オフィス365」を導入する企業が増え、売上高と利益が市場予想を上回った。

トランプ大統領はCNBCとのインタビューで、中国からの輸入品5000億ドルに関税をかけることができるとの見解を示した。

スレートストーン・ウエルスLLC(ニューヨーク)の首席投資ストラテジスト、ロバート・パブリック氏は「貿易摩擦を巡っては、今後世界的な景気後退(リセッション)に発展するとか、交渉を目的としたパフォーマンスにすぎないとか、見方が分かれているようだ」と述べた。

企業決算は、S&P500社中87社が発表を終えたが、このうち約84%が市場予想を上回っている。

複合企業ハネウェルは3.8%高。第2・四半期決算は航空機部品や関連サービスへの堅調な需要を背景に、利益と売上高がともに市場予想を上回った。通年の業績見通しも上方修正した。

一方、ゼネラル・エレクトリック(GE)は4.4%安。第2・四半期決算は市場予想よりも小幅な減益にとどまったものの、通年フリーキャッシュフロー見通しを下方修正したことで、通年利益見通し達成を巡る疑念が高まった。

ニューヨーク証券取引所では、値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.12対1の比率で上回った。ナスダックでも1.11対1で値下がり銘柄数が多かった。

S&P500構成銘柄をみると、21銘柄が52週高値を更新。2銘柄が新安値を付けた。ナスダック総合構成銘柄では109銘柄が新高値を、38銘柄が新安値をそれぞれ更新した。

米取引所の合算出来高は60億株。直近20営業日の平均は64億2000万株。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 25058.12 -6.38 -0.03 25041.14 25124.10 24986.35 <.DJI>

前営業日終値 25064.50

ナスダック総合 7820.20 -5.10 -0.07 7843.08 7860.25 7815.86 <.IXIC>

前営業日終値 7825.30

S&P総合500種 2801.83 -2.66 -0.09 2804.55 2809.70 2800.01 <.SPX>

前営業日終値 2804.49

ダウ輸送株20種 10741.50 -6.15 -0.06 <.DJT>

ダウ公共株15種 718.20 -5.76 -0.80 <.DJU>

フィラデルフィア半導体 1359.19 -6.63 -0.49 <.SOX>

VIX指数 12.86 -0.01 -0.08 <.VIX>

S&P一般消費財 892.43 -4.02 -0.45 <.SPLRCD>

S&P素材 365.25 -1.50 -0.41 <.SPLRCM>

S&P工業 625.40 -0.69 -0.11 <.SPLRCI>

S&P主要消費財 542.14 +3.16 +0.59 <.SPLRCS>

S&P金融 457.59 +0.90 +0.20 <.SPSY>

S&P不動産 200.55 -1.86 -0.92 <.SPLRCREC>

S&Pエネルギー 553.41 -1.96 -0.35 <.SPNY>

S&Pヘルスケア 1003.27 -2.03 -0.20 <.SPXHC>

S&P電気通信サービス 146.20 -0.72 -0.49 <.SPLRCL>

S&P情報技術 1276.99 +1.14 +0.09 <.SPLRCT>

S&P公益事業 265.06 -2.02 -0.76 <.SPLRCU>

NYSE出来高 8.41億株 <.AD.N>

シカゴ日経先物9月限 ドル建て 22545 - 175 大阪比 <0#NK:>

シカゴ日経先物9月限 円建て 22525 - 195 大阪比 <0#NIY:>

(ロイターデータに基づく暫定値です。前日比が一致しない場合があります)

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