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前場の日経平均は続落、人民元安で心理悪化
7月20日、前場の東京株式市場で、日経平均株価は前営業日比112円26銭安の2万2652円42銭となり続落した。写真は人民元紙幣。上海で2011年1月撮影(2018年 ロイター/Carlos Barria)
[東京 20日 ロイター] - 前場の東京株式市場で、日経平均株価は前営業日比112円26銭安の2万2652円42銭となり続落した。前日の米株安に加え、為替がやや円高方向に振れたことで輸出株などに売りが先行した。安寄り後は先物への買い戻し主導で一時100円超の上げ幅となる場面もあったが、中国人民銀行が発表した人民元の対ドル基準値が約1年ぶりの元安水準になったと伝わると、米中貿易摩擦への懸念が再燃。一転、先物主導で下落し、下げ幅は一時200円を超えた。前引けにかけてはやや落ち着きを取り戻した。
TOPIXは前日比0.27%安で午前の取引を終了した。東証1部の前場の売買代金は1兆1821億円。セクター別では非鉄金属、鉄鋼、保険、海運が下落率上位にランクイン。石油関連のほか、食料品、小売などディフェンシブ系は総じてしっかりだった。市場では「7月前半から海外投資家の先物買い戻しが主導する反騰相場だったが、足元の買い戻しには一巡感もある」(東海東京調査センター・チーフエクイティマーケットアナリストの鈴木誠一氏)との声が出ていた。
東証1部の騰落数は、値上がり746銘柄に対し、値下がりが1248銘柄、変わらずが107銘柄だった。