ニュース速報

ビジネス

米FRB、緩やかな利上げ継続適切と強調 成長底堅く=半期議会報告書

2018年07月14日(土)05時17分

7月13日、FRBは議会に提出した半期に一度の報告書の中で、年前半の米経済は底堅く成長しており、引き続き緩やかな利上げが適切との認識を示した。写真は2009年6月、ワシントンのFRBビル前で撮影(2018年 ロイター/Jim Young)

[ワシントン 13日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)は13日、議会に提出した半期に一度の報告書の中で、年前半の米経済は底堅く成長しており、引き続き緩やかな利上げが適切との認識を示した。

今回の報告書はパウエル議長就任後2度目となる。パウエル氏は17、18日の両日、議会証言を行う。

FRBは「今年前半は全般的な経済活動が底堅いペースで拡大したもよう」との認識を表明。消費者や企業の良好な心理や家計資産のこれまでの増加、国外経済の底堅い成長、国内の緩和的な金融状況が経済の下支えになっているとした上で、「一段の段階的な利上げ」が適切と考えられると述べた。またトランプ政権の減税措置は低迷する消費支出の反転に貢献しており、今年の経済成長を穏やかに押し上げる見込みとした。

報告書はこのほか、失業率が4%であることを踏まえると賃金の伸びは予想より鈍くなっているとの認識を改めて表明。賃金は生産性の低迷に押され「穏やか(moderate)」な伸びにとどまっているとの見方を示した。労働市場における需要が底堅さを保てば労働力として市場に参入する働き盛り世代の数も増えるとし、こうしたことは労働市場にスラック(需給の緩み)が一部残存している可能性があることを示しているとした。

トランプ政権の保護貿易主義に関しては、不透明性が金融市場への懸念要因になっていると指摘。ただトランプ政権の保護主義的な通商政策による潜在的な影響についてはほとんど踏み込まなかった。

ハイ・フリークエンシー・エコノミクス(ニューヨーク州ホワイトプレーンズ)の首席米国エコノミスト、ジム・オサリバン氏は今回の報告書について「特に予想外のことは含まれていなかった。通商を巡る緊張の高まりに起因する大きな阻害要因がない限り、FRB当局者は引き続き緩やかな引き締め継続を予想している」としている。

FRBは2015年12月の引き締めサイクル開始以来、これまでに7回の利上げを実施。今年に入ってからは6月に年内2回目となる利上げを実施した。FRBは年内はあと2回の利上げがあるとの予想を示している。

*内容を追加します。

(※原文記事など関連情報は画面右側にある「関連コンテンツ」メニューからご覧ください)

ロイター
Copyright (C) 2018 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

ニュース速報

ビジネス

米モンデリーズ、リッツ製品を自主回収 サルモネラ菌

ワールド

英のEU離脱、各家計に年間最大で14万円のマイナス

ビジネス

6月ショッピングセンター売上高は前年比2.3%増=

ビジネス

日経平均は3日続落、円高や日銀政策調整の思惑が重し

MAGAZINE

特集:人生が豊かになるスウェーデン式終活

2018-7・24号(7/18発売)

「自分らしい生き方を最後まで全うしたい」と望む世界の高齢者が注目する北欧式「最後の断捨離」とは

人気ランキング

  • 1

    実在した...アレクサに怒鳴る男 絶対にお断りした方がいい深いワケ

  • 2

    インドの性犯罪者が野放しになる訳

  • 3

    異例の熱波と水不足が続くインドで、女性が水を飲まない理由が悲しすぎる

  • 4

    感情をうまくコントロールできない子に育つ ヘリコ…

  • 5

    キャサリンVSメーガン! 英王室に勃発したファッシ…

  • 6

    日本は韓国のわずか3分の1 快進撃続ける韓国の映画…

  • 7

    「ありがとう日本」中国人のワールドカップ反省会

  • 8

    出会い系サイト殺人事件、解決に導いたのは被害者の…

  • 9

    トイレ普及急ぐインド 「辱め」を受ける外で排泄す…

  • 10

    自らを「ユダヤ人国家」と定めたイスラエルは、建国…

  • 1

    インドの性犯罪者が野放しになる訳

  • 2

    実在した...アレクサに怒鳴る男 絶対にお断りした方がいい深いワケ

  • 3

    「何か来るにゃ...」 大阪地震の瞬間の猫動画に海外が注目 アメリカでは19世紀から軍で研究も

  • 4

    インドネシア、住民死亡の敵討ちでワニ292匹を虐殺 …

  • 5

    キャサリンVSメーガン! 英王室に勃発したファッシ…

  • 6

    異例の熱波と水不足が続くインドで、女性が水を飲ま…

  • 7

    全長7mの巨大ヘビが女性を丸のみ インドネシア、…

  • 8

    米ロ会談、プーチンの肩持った裏切り者トランプにア…

  • 9

    ブラジルの街中でサソリの大繁殖が始まった?昨年死…

  • 10

    ロシア、兵士や戦車を隠す「透明マント」を開発

  • 1

    史上最悪の「スーパー淋病」にイギリス人男性が初感染、東南アジアで

  • 2

    美しいビーチに半裸の美女、「中国のハワイ」にまだ足りないもの

  • 3

    「何か来るにゃ...」 大阪地震の瞬間の猫動画に海外が注目 アメリカでは19世紀から軍で研究も

  • 4

    悪臭で飛行機を降ろされた男性、体組織が壊死する感…

  • 5

    金正恩の背後の足場に「死亡事故を予感」させる恐怖…

  • 6

    金正恩の「美少女調達」システムに北朝鮮国民が怒り

  • 7

    世界が激怒する中国「犬肉祭り」の残酷さ

  • 8

    【悲報】感電して牛が死に、飼い主が死に、助けよう…

  • 9

    現代だからこそ! 5歳で迷子になった女性が13年経て…

  • 10

    インドの性犯罪者が野放しになる訳

資産運用特集 グローバル人材を目指す Newsweek 日本版を読みながらグローバルトレンドを学ぶ
日本再発見 シーズン2
Pen編集部アルバイト募集
定期購読
期間限定、アップルNewsstandで30日間の無料トライアル実施中!
メールマガジン登録
売り切れのないDigital版はこちら

MOOK

ニューズウィーク日本版

特別編集 ジュラシックパークシリーズ完全ガイド

絶賛発売中!