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欧州銀行監督機構、銀行に英のEU離脱対策急ぐよう警告
6月25日、欧州銀行監督機構(EBA)は、英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)に向けた銀行の準備が十分に進んでいないと指摘した上で、銀行は公的な支援介入という「奇跡」を期待すべきでないとくぎを刺した。写真は英国とEUの旗、ロンドンで1月撮影(2018年 ロイター/Toby Melville)
[ロンドン 25日 ロイター] - 欧州銀行監督機構(EBA)は25日、英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)に向けた銀行の準備が十分に進んでいないと指摘した上で、銀行は公的な支援介入という「奇跡」を期待すべきでないとくぎを刺した。
英国とEUは、来年3月の離脱後の激変緩和措置として、2020年末まで移行期間を設けることで基本合意しているが、この合意が含まれる離脱協定はまだ正式に批准されていない。
EBAは英国が批准された協定なしに離脱する場合の銀行の備えが不十分だとし、幹部のピアーズ・ハーベン氏は「時間は残り少なくなっており、一部のケースでは既に時間切れになっている。移行期間があると想定すべきでない」と警告した。
欧州中央銀行(ECB)とイングランド銀行が、来年3月の離脱日前後に市場の秩序を維持する方法について協議しているため、何らかの公的な動きを予想する向きも増えている。
ただハーベン氏は「公的な政策の奇跡が起きるとの認識が広がっている。私は、銀行が一般的であらゆる状況に対応できる公的介入に頼ることはできないと思う」と述べた。