ニュース速報

ビジネス

日経平均は日ぶり反落、下げ幅一時270円超 自動車株に売り

2018年06月22日(金)15時32分

 6月22日、東京株式市場で日経平均は3日ぶりに反落した。前日の米国株安と円高が嫌気されたほか、先物への仕掛け的な売りも出て、下げ幅は一時270円を超えた。写真は都内の株価ボード前で立ち止まる通行人。2014年6月に東京で撮影(2018年 ロイター/Yuya Shino)

[東京 22日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は3日ぶりに反落した。前日の米国株安と円高が嫌気されたほか、先物への仕掛け的な売りも出て、下げ幅は一時270円を超えた。対米貿易摩擦の懸念から自動車株が売られた。日中は円高一服を支えに指数は下げ渋る動きをみせたものの、景気敏感株の戻りは鈍く、消去法的に内需系の小型・成長期待株が物色される展開だった。

TOPIXは続落。上昇セクターは水産・農林など6業種。下落率トップは輸送用機器だった。独ダイムラーが20日、米中貿易摩擦の影響で中国販売が打撃を受けるとして、2018年の利益見通しを下方修正したことで、前日の米自動車株が下落し、影響は日本市場にも波及した。

大型株で構成されるTOPIXコア30<.TOPXC>は0.75%安。一方、TOPIX Small<.TOPXS>は下落スタートとなったもののプラスに転じ、0.46%高で終了するなど、小型株が底堅く推移した。日経平均をTOPIXで割ったNT倍率<.NTIDX>は直近で急上昇していたが、この日は12.90倍に低下した。

市場では「配当再投資の期待などもあり極端に弱気にはなっていないが、OPEC(石油輸出国機構)総会やトルコの大統領選など海外のイベントを見極めないといけない。外部環境がこのような状況なので、内需系が手掛けられやすい」(東洋証券ストラテジスト・檜和田浩昭氏)との声が出ている。

個別銘柄ではソルクシーズ<4284.T>が急伸。連結子会社エクスモーション(東京都品川区)の東証マザーズ市場への新規上場(IPO)が承認されたと21日発表し、材料視された。半面、ダイムラーの利益見通し引き下げを受け、トヨタ自動車<7203.T>が一時3%超安。ホンダ<7267.T>、SUBARU<7270.T>が年初来安値を更新した。

東証1部の騰落数は、値上がり1035銘柄に対し、値下がりが990銘柄、変わらずが66銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値      22516.83 -176.21

寄り付き    22456.45

安値/高値   22414.18─22535.65

TOPIX<.TOPX>

終値       1744.83 -5.80

寄り付き     1734.44

安値/高値    1732.51─1745.77

東証出来高(万株) 159404

東証売買代金(億円) 26688.06

(※原文記事など関連情報は画面右側にある「関連コンテンツ」メニューからご覧ください)

ロイター
Copyright (C) 2018 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

スイス中銀、第1四半期の利益が過去最高 フラン安や

ビジネス

仏エルメス、第1四半期は17%増収 中国好調

ワールド

ロシア凍結資産の利息でウクライナ支援、米提案をG7

ビジネス

北京モーターショー開幕、NEV一色 国内設計のAD
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 2

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴らす「おばけタンパク質」の正体とは?

  • 3

    「誹謗中傷のビジネス化」に歯止めをかけた、北村紗衣氏への名誉棄損に対する賠償命令

  • 4

    心を穏やかに保つ禅の教え 「世界が尊敬する日本人100…

  • 5

    マイナス金利の解除でも、円安が止まらない「当然」…

  • 6

    ワニが16歳少年を襲い殺害...遺体発見の「おぞましい…

  • 7

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 8

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 9

    中国のロシア専門家が「それでも最後はロシアが負け…

  • 10

    ケイティ・ペリーの「尻がまる見え」ドレスに批判殺…

  • 1

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 2

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 3

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 4

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 5

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

  • 6

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴…

  • 7

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 8

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 9

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 10

    「誹謗中傷のビジネス化」に歯止めをかけた、北村紗…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこと」目からうろこの健康法

  • 4

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の…

  • 5

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 10

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中