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ECB、金融政策の正常化開始が重要=独連銀総裁
6月21日、欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのワイトマン独連銀総裁は、量的緩和の終了は金融政策の正常化に向けた第一歩にすぎないと指摘、正常化に着手することが重要だとの認識を示した。写真はウィーンで3月撮影(2018年 ロイター/Heinz-Peter Bader)
[パリ 21日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのワイトマン独連銀総裁は21日、量的緩和の終了は金融政策の正常化に向けた第一歩にすぎないと指摘、正常化に着手することが重要だとの認識を示した。
仏中銀での講演で述べた。総裁は、ユーロ圏のインフレ率がようやくECBの目標に到達しつつあるとの認識も示した。
ECBは先週の理事会で、量的緩和を年内に終了する方針を決定。少なくとも2019年夏まで政策金利を据え置く方針を示した。
総裁は、量的緩和が終了しても、金融政策は引き続き緩和的だと主張。これまで買い入れた債券が各国中銀のバランスシートに残り、満期を迎えた債券も再投資されるほか、金利のガイダンスもあると指摘した。
総裁は「したがって、ネットベースでの買い入れ終了は、複数年に及ぶ段階的な金融政策正常化の道のりの最初のステップにすぎない可能性が非常に高い。だからこそ、実際に開始することが非常に重要だった」と述べた。