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米FRB議長、緩やかな利上げ強調 「労働市場に過度の逼迫見られず」
2018年06月21日(木)00時34分
6月20日、パウエル米FRB議長は、労働市場が過度に引き締まる兆候は見られないとした上で、FRBは緩やかな利上げを継続すべきとの考えを示した。写真は2016年1月、ワシントンのFRB(2018年 ロイター/Jonathan Ernst)
[20日 ロイター] - パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は20日、労働市場が過度に引き締まる兆候は見られないとした上で、FRBは緩やかな利上げを継続すべきとの考えを示した。
議長はポルトガルのシントラで開かれた中銀の会合で「経済は好調で見通しへのリスクが均衡する中、緩やかな利上げを継続する根拠は依然強い」と述べた。
失業率が今後さらに低下する可能性は高いものの、賃金の伸びは現時点で穏やかであることから「労働市場は過度に引き締まっていない」との認識を示した。
議長は、失業率がこれほど改善してもインフレが伸びずにいる例は過去には見られないとした上で、自然失業率を巡る見通しは従来よりも不透明性が増していると指摘した。低失業率がインフレ高進を促すとの理論が崩れたとすれば、低失業率はインフレに大きな意味合いを及ぼさないかもしれないとも述べた。
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