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前場の日経平均は小反発、米中貿易摩擦への警戒続く
6月20日、前場の東京株式市場で、日経平均株価は前営業日比8円94銭高の2万2287円42銭となり、3日ぶりに小反発した。写真は東京証券取引所で2015年6月撮影(2018年 ロイター/Thomas Peter)
[東京 20日 ロイター] - 前場の東京株式市場で、日経平均株価は前営業日比8円94銭高の2万2287円42銭となり、3日ぶりに小反発した。ドル/円が円安気味に推移したほか、前日大幅安の反動で買いが先行したものの、米中貿易摩擦が世界経済に与える影響などが懸念され、上値の重い展開だった。鉄鋼や機械などの景気敏感株が売られ、下げ幅は一時100円を超える場面もあったが、円安基調が支えになり前引けにかけてプラス圏に戻した。
TOPIXは0.52%安で午前の取引を終了。東証1部の売買代金は1兆2642億円だった。業種別の下落率上位は、鉄鋼、海運、鉱業、非鉄金属など。一方、上昇率上位には食料品、医薬品、電気・ガス、小売など内需・ディフェンシブ業種が並んだ。市場では「日本株は為替との連動性を強めている。1ドル110円台であれば下値は限られる。だが、通商交渉は簡単に決着しない。今後も材料次第で一喜一憂の展開だろう」(カブドットコム証券投資ストラテジストの河合達憲氏)との声が出ていた。
東証1部の騰落数は、値上がり575銘柄に対し、値下がりが1433銘柄、変わらずが83銘柄だった。