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グループの総力結集し、未来生き抜く=株主総会でトヨタ社長

2018年06月14日(木)16時57分

 6月14日、トヨタ自動車は、愛知県豊田市の本社で定時株主総会を開いた。豊田章男社長は「グループ全体で競争力を強化しなければ、未来はない」と語り、「株主の皆さまと将来のモビリティー社会を築きたい」と述べた。写真は1月にラスベガスで行われたCES2018でスピーチを行う同社長。(2018年 ロイター/Rick Wilking)

[豊田市(愛知県) 14日 ロイター] - トヨタ自動車<7203.T>は14日、愛知県豊田市の本社で定時株主総会を開いた。自動車産業が100年に1度の大変革期にある中、豊田章男社長は「グループ全体で競争力を強化しなければ、未来はない」と語り、「株主の皆さまと将来のモビリティー社会を築きたい」と述べた。

最近のグループ全体での事業再編を受けた株主の不安の声に対し、豊田社長は「(トヨタからの)事業の切り離しではない」とした上で、「グループの総力を結集し、ともに生き抜くために必要不可欠なグループ戦略」と理解を求めた。

トヨタは1日、電子部品事業をデンソー<6902.T>に集約し、アフリカ市場の営業関連業務を豊田通商<8015.T>へ全面的に移す検討を始めると発表していた。

寺師茂樹副社長は、企業が大きくなると、例えば新興国より先進国、商用車より乗用車などと社内で優先順位がついてしまいがちだが、「優先していることが必ずしも未来の成長を保証するものではない」と説明。トヨタ単体では弱いが、グループにはそれを強みとする企業もあり、「未来の成長につながる事業の優先順位をもっと上げ、グループの力を結集する」ことで未来の成長を成し遂げる、と語った。

また豊田社長は50年後、100年後には車の形や役割が変わり、「コネクテッド技術の進化により、バーチャルな世界が大きく広がるのでは」と指摘。ただし、「バーチャルな世界になればなるほどリアルな世界での積み重ねが大切だ」とし、トヨタには「もっと良い車づくり」というリアルと、バーチャルの2つの世界がある。それこそが未来に向けたトヨタの強みだ」と語った。

株主からは、自動車関連の税負担や電動車普及に伴う電力供給不足を懸念する質問も相次いだ。関連諸税は「業界一丸となって負担軽減に取り組む」(山岡正博常務役員)と応じ、電力供給問題は「国、地方自治体などと検討を進めている」(寺師副社長)とした。

昨年は世界販売が独フォルクスワーゲン、仏ルノー・日産自動車<7201.T>・三菱自動車<7211.T>連合に続く3位となり、「このまま順位を下げるのでは」と心配する株主の声も出たが、ディディエ・ルロワ副社長が「着実な成長を目指しており、いたずらに台数を追うつもりはない」などと答えた。

株主総会では、取締役9人の選任など3議案全てが承認された。三井住友銀行の工藤禎子常務執行役員が社外取締役として選任され、トヨタとしては初の女性取締役となった。出席株主数は5258人と前年の5227人を上回る過去最多で、所要時間は1時間53分(前年は1時間58分)だった。

*内容を追加しました。

(白木真紀)

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