ニュース速報

ビジネス

英CPI、5月は予想下回る 一段の軟化予想も

2018年06月13日(水)23時14分

[ロンドン 13日 ロイター] - 英国立統計局(ONS)が発表した5月の消費者物価指数(CPI)上昇率は前年比2.4%と、2017年3月以来の低水準だった4月と変わらずだった。

一方、ロイターがまとめたエコノミスト予想の平均値(2.5%)は下回った。

最近の他指標も景気回復の鈍さを示しており、イングランド銀行(英中央銀行、BOE)が利上げを急ぐ必要性を認めない公算が高いとみられている。

スコシア銀行のエコノミスト、アラン・クラーク氏は「まだ利上げを声高に叫ぶ段階にない」と指摘。インフレ率が6月に2.6%か2.7%に加速する可能性があるものの、7月に再び失速し始め、年末までに中銀目標(2%)に戻る公算が大きいとし、「一段と下振れする余地が十分存在する」と述べた。

元政策委員でPwCアドバイザーのアンドリュー・センタンス氏は、インフレが2.5%前後で推移すると予想する。「英国は成長面で主要7カ国(G7)の底辺に近いが、インフレ面でトップ近辺だ。欧州連合(EU)離脱と、利上げに消極的な中銀の姿勢があいまって、国内経済にとって非常に居心地の悪い状況が形成されつつある」と分析した。

ロイターがエコノミストに中銀の動きについて聞いたところ、大半が8月と答えた。ただ、賃金や鉱工業生産指標が軟調となり、疑問視する見方も出ている。クラーク氏は、市場が織り込む8月の利上げ予想確率は50%にとどまると指摘した。

燃料費は前月比で3.8%上昇。2011年1月以来の高い伸びとなった。

ONSの統計学者、マイク・ハーディ氏は「最近の原油コストの大幅上昇がガソリン価格に波及している」と述べた。

一方、変動しやすいコンピューターゲームの価格低下や光熱費の伸び鈍化が燃料費の上昇を相殺した。

また5月の英生産者物価投入指数は前月比2.8%上昇し、2016年10月以来の大きな伸びだった。原材料価格が2017年5月比で9.2%上昇した。

ロイターがまとめたエコノミスト予想の平均値は7.6%上昇だった。

5月の英生産者物価産出指数は前月比2.9%上昇。予想と一致し、昨年12月以降で最大の伸びとなった。

4月の英住宅価格は前年比3.9%上昇。3月は4.2%上昇と1年ぶりの低い上昇率だった。

ロンドンの住宅価格は1.0%上昇した。3月は小幅に低下していた。

*内容を追加して再送します。

ロイター
Copyright (C) 2018 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

MAGAZINE

特集:間違いだらけのAI論

2018-12・18号(12/11発売)

AI信奉者が陥る「ソロー・パラドックスの罠」── 過大評価と盲信で見失う人工知能の未来とチャンス

人気ランキング

  • 1

    地下5キロメートルで「巨大な生物圏」が発見される

  • 2

    「人肉は食べ飽きた」男、終身刑に

  • 3

    【動画】ロシアの「最先端ロボット」には......実は人が入っていた

  • 4

    宇宙からのメッセージ!? 11光年先の惑星から謎の信号

  • 5

    「ディズニーパークに遺灰がまかれている」という都…

  • 6

    おどろおどろしい溶岩の世界!?木星の北極の正体が…

  • 7

    心肺停止後、5分は意識がある!? 最新の脳神経学で…

  • 8

    全長7mの巨大ヘビが女性を丸のみ インドネシア、…

  • 9

    フランス人の自信の秘密は「性教育」にあった!? 実…

  • 10

    「人肉を食べ飽きた」呪術師らの公判で明らかになっ…

  • 1

    生きるために自分の足を噛みちぎった犬ルークの強さ

  • 2

    全長7mの巨大ヘビが女性を丸のみ インドネシア、被害続発する事情とは

  • 3

    世界最小チワワ、韓国で49回クローンされ、世界で最も複製された犬に

  • 4

    地下5キロメートルで「巨大な生物圏」が発見される

  • 5

    フランス人の自信の秘密は「性教育」にあった!? 実…

  • 6

    【動画】ロシアの「最先端ロボット」には......実は…

  • 7

    「深圳すごい、日本負けた」の嘘──中国の日本人経営…

  • 8

    エイリアンはもう地球に来ているかもしれない──NASA…

  • 9

    中国当局がひた隠すスラム街の存在

  • 10

    ファーウェイ副会長逮捕の報復で、中国がアメリカ人…

  • 1

    生きるために自分の足を噛みちぎった犬ルークの強さ

  • 2

    「人肉を食べ飽きた」呪術師らの公判で明らかになったおぞましい新事実

  • 3

    全長7mの巨大ヘビが女性を丸のみ インドネシア、被害続発する事情とは

  • 4

    恋人を殺して食べたロシア人の男、詩で無罪を訴え

  • 5

    フランス人の自信の秘密は「性教育」にあった!? 実…

  • 6

    「売春島」三重県にあった日本最後の「桃源郷」はい…

  • 7

    日本がタイ版新幹線から手を引き始めた理由

  • 8

    カルロス・ゴーン逮捕、アメリカでどう報じられたか

  • 9

    世界最小チワワ、韓国で49回クローンされ、世界で最…

  • 10

    「深圳すごい、日本負けた」の嘘──中国の日本人経営…

資産運用特集 グローバル人材を目指す Newsweek 日本版を読みながらグローバルトレンドを学ぶ
日本再発見 シーズン2
「ニューズウィーク日本版」編集記者を募集
デジタル/プリントメディア広告営業部員を募集
定期購読
期間限定、アップルNewsstandで30日間の無料トライアル実施中!
メールマガジン登録
売り切れのないDigital版はこちら

MOOK

ニューズウィーク日本版

ニューズウィーク日本版特別編集 レゴのすべて

絶賛発売中!