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ドイツ銀株の空売り、世界大手行で最大規模

2018年06月06日(水)09時31分

 6月5日、ドイツ銀行の株式に対する空売りが、グローバル行の中で最大規模に膨らんでいることが明らかになった。写真はフランクフルトの同行本店。3月撮影(2018年 ロイター/Ralph Orlowski)

[ロンドン 5日 ロイター] - ドイツ銀行の株式に対する空売りが、グローバル行の中で最大規模に膨らんでいることが明らかになった。同行株は先週急落した後やや持ち直しているが、市場関係者は反発が長続きしないとみているようだ。

同行の米国部門は米連邦準備理事会(FRB)から「問題のある状態」と判定されていたことが明らかになり、先週は株価が過去最安値近辺まで下落。その後は欧州中央銀行(ECB)筋からの好意的なコメントを受けて持ち直していた。

調査会社FISアステク・アナリティクスによると、信用取引で貸しに出されているドイツ銀行株は現在10億ドル近くにのぼり、ドル建てで見るとグローバル行の中で最も多い。

また、調査会社マークイットによると、ドイツの主要株価指数DAX<.GDAX>の構成銘柄の中でも、ドイツ銀行株は最も貸株の多い銘柄で、同行株のうち約5%が貸し出されている。これは過去1年超で最も多い。

オプション市場では、ドイツ銀株のプット・コール・レシオが5日時点で1.28だった。この値はコール(買う権利)の建玉に対してプット(売る権利)の建玉がどの程度存在するかを示す比率で「1を超えると弱気心理を示す」(アナリスト)とされる。

値は日々大きくぶれるが、過去1カ月の平均は2.23と、2014年5月のピークを超えて2008年の世界金融危機以来の最高値に迫りつつある。

ロイター
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