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独消費者信頼感指数、6月は10.7に低下 予想も下回る
5月24日、ドイツの市場調査グループGfKが発表した6月の独消費者信頼感指数は10.7となり、前月の10.8から低下した。低下は2カ月連続で、今年に入ってから最も低い水準となった。写真はベルリンのショッピングモール。昨年3月撮影(2018年 ロイター/Fabrizio Bensch)
[ベルリン 24日 ロイター] - ドイツの市場調査グループGfKが24日発表した6月の独消費者信頼感指数は10.7となり、前月の10.8から低下した。低下は2カ月連続で、今年に入ってから最も低い水準となった。
ロイター調査による市場予想は10.8だった。同指数は国民約2000人に対する調査を基に算出されている。
GfKの調査担当者ロルフ・ビュルクル氏は発表文の中で「消費者心理にとってリスクとなる可能性があるのは、まずは地政学を巡る情勢だ」と指摘。「何よりも、米国の制裁の結果として貿易に与える悪影響は輸出国としてのドイツに長期的に及ぶだろう」とした。
所得見通しを示す指数は54.2ポイントに上昇。経済見通しを示す指数は横ばいだった。一方、購買意欲を示す指数は4.1ポイント低下し、1年ぶりの低水準となる55.9ポイント。ただ、ビュルクル氏は依然として高水準だとしている。
調査が実施されたのは4月27日から5月14日にかけて。トランプ米大統領がイラン核合意からの離脱を表明した時期が含まれているものの、ビュルクル氏によると、消費者心理に特段の悪影響はなかったという。