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トヨタ、燃料電池と水素タンクの国内生産拡大 20年ごろ稼働
5月24日、トヨタ自動車は、水素で走る燃料電池車(FCV)の基幹部品である燃料電池(FC)スタックと水素を貯蔵する高圧水素タンクの生産設備を拡充すると発表した。投資額は非公表。新設する生産ラインは2020年ごろの稼働を予定し、同年以降のFCV販売拡大に備える。写真はトヨタ自動車のロゴ(2018年 ロイター/Pascal Rossignol)
[東京 24日 ロイター] - トヨタ自動車<7203.T>は24日、水素で走る燃料電池車(FCV)の基幹部品である燃料電池(FC)スタックと水素を貯蔵する高圧水素タンクの生産設備を拡充すると発表した。投資額は非公表。新設する生産ラインは2020年ごろの稼働を予定し、同年以降のFCV販売拡大に備える。
トヨタは現在、本社工場(愛知県豊田市)でFCスタックと水素タンクを生産し、元町工場(愛知県豊田市)でFCVに組み立てている。FCスタックは本社工場に8階建て、延べ床面積約7万平方メートルの建屋を新設。水素タンクは下山工場(愛知県みよし市)の第3工場内に約1万5000平方メートルの専用ラインを設ける。
トヨタは現在、14年に日本で発売して以来、FCV「MIRAI(ミライ)」を米国、欧州9カ国の計11カ国で販売している。年間生産能力は約3000台で、これまでに累計で7000台超を生産してきた。20年代には本格的な普及をにらみ、ミライ以外のモデルも増やす考えで、FCバスなども含め、世界で年間3万台以上のFCV販売を目指している。
今後はオーストラリア、中国、カナダ、アラブ首長国連邦で実証実験を行い、海外販売拡大に向けて水素ステーションなどの環境整備を進める方針。国内での販売も東京、名古屋、大阪、福岡の4大都市圏から対象エリアを広げる。
*内容を追加しました。
(白木真紀)