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欧州市場サマリー(17日)
[17日 ロイター] - <ロンドン株式市場> 続伸。終値で過去最高値を付けた。原油高に伴い石油株が買われたほか、英オンラインスーパー大手オカドが大幅高となった。
この日は中型株で構成するFTSE250種も最高値を更新した。
オカドは44.4%急騰。日中は81%高となる局面もあった。米スーパーマーケット大手クローガーと業務提携で合意したことが好感された。
この日は原油が1バレル=80ドルの大台を超えた。石油大手のロイヤル・ダッチ・シェルとBPは2.0%と1.4%上昇し、FT100種の最大の押し上げ要因となった。
<欧州株式市場> 上昇。STOXX欧州600種指数は3カ月半ぶりの高値を更新した。前日に大幅安となったイタリア株もやや持ち直した。
イタリアの主要株価FTSE・MIB指数は0.29%上昇し。前日は、イタリアで連立協議を進める大衆迎合主義(ポピュリズム)政党「五つ星運動」と極右政党「同盟」が、欧州中央銀行(ECB)に対し、量的緩和プログラムの下で買い入れたイタリア国債2500億ユーロ(2960億ドル)の返済免除を求める計画の草案が漏洩され、2%超の落ち込みとなっていた。バーテックス・キャピタルの市場アナリスト、ジャスパー・ライマース氏は「自身の方針を断固として譲らない姿勢を示すかどうかなど、五つ星運動の行動を注視する必要がある」と警戒感を崩していない姿勢を示した。
<ユーロ圏債券> イタリア国債とドイツ国債の利回り差が1月以来の水準に上昇した。イタリアで連立協議を行う2党が合意に近づいたことを受け歳出拡大懸念が広がった。
大衆迎合主義(ポピュリズム)政党「五つ星運動」と極右政党「同盟」は、減税や社会保障費の増額などを含む基本的な政権協定で合意した。
五つ星の関係筋は両党が政策案で実質的に合意したと述べ、その中にはユーロ離脱の可能性や「イタリアのユーロ加盟を巡り懸念となり得るもの」についての言及はないと明かし、市場に幾分安心感が広がった。
イタリア10年債利回りは5ベーシスポイント(bp)上昇して2.14%。早い取引時間帯に付けた3カ月ぶり高水準(2.18%)からは低下した。2営業日の上昇幅は20bpと、なお昨年3月以来の大きさを記録する勢いだ。
イタリア国債とドイツ国債の利回り差は157bpと、1月初め以来の水準に拡大する場面があった。
世界主要中銀の緩和縮小懸念などが重しとなる中、イタリア国債の利回り上昇が他の周辺国債にも広がった。