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ECB、流動性問題に対応必要 コンスタンシオ副総裁が最後の会見
2018年05月18日(金)01時20分
[フランクフルト 17日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)コンスタンシオ副総裁は17日、ユーロ圏では将来的な危機に備えるための基金が必要となっていると同時に、流動性の問題が生じた場合にECBが国債買い入れを通して対応を取らないことへの「言い逃れ」はないとの認識を示した。
コンスタンシオ副総裁は今月末に退任予定。在任中最後となる記者会見で、ユーロ圏が将来的な危機に備えるために行うべきことは数多く残っていると述べた。
副総裁は、ECBには緊急な流動性問題に対応するために国債市場に介入することで金融政策の伝達の障害に対応する責務があるとし、ECBがこうした責務を達成しないことに対する「言い逃れ」はないと指摘。これに対する唯一の代替策はユーロ圏共同債発行だとの考えを示した。
また、大規模なショックを与える事案の発生に備え安定化基金が必要となっているとも指摘。銀行同盟を完成させ、真の資本市場同盟(CMU)を発足させることが優先事項として挙げられるとし、財政規律の改善も必要になるとの考えを示した。
コンスタンシオ氏は74歳。18年間にわたりECB理事会メンバーを務めた。
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