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欧州、米の対イラン制裁から域内銀行保護する権限は限定的=副委員長
2018年05月18日(金)00時03分
[ロンドン 17日 ロイター] - 欧州委員会のドンブロウスキス副委員長は17日、米国の対イラン制裁から域内銀行を保護する欧州連合(EU)の権限は金融のグローバル化を踏まえると、利用が「限られる」との見解を示した。
トランプ米大統領は先週8日、イランと欧米など6カ国が2015年に締結した核合意から離脱し、対イラン経済制裁を再開すると表明した。
ドンブロウスキス副委員長は、EU域内の企業や金融セクターへの影響など、米国の対イラン制裁による経済的影響について調査していると明らかにした。
「ブロッキング・スタチュート」と呼ばれるEUの規制は域内企業が米制裁を順守するのを禁止しているが、その曖昧さなどからこれまでに適用されたことはなく、規制というよりも政治的手段の意味合いを持ち、主に米国への警告となってきた。
ドンブロウスキス副委員長は、欧州議会で「国際的な銀行システム、特にシステム上重要な銀行大手の米金融システムとドル建て取引へのエクスポージャーを踏まえると、EUのブロッキング規制の効力は限定的にとどまる可能性がある」と指摘した。
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