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インタビュー:米利上げ、年内あと2回の公算=アトランタ連銀総裁
[パロアルト(米カリフォルニア州) 4日 ロイター] - 米アトランタ地区連銀のボスティック総裁は4日、連邦準備理事会(FRB)は年内あと2回の利上げを実施する可能性があると述べた。
ただ減税と政府支出の拡大のほか、米経済の見通しが明るくなっていることで、FRBはこれ以上の引き締めを行う必要が出てくる可能性もあるとの認識を示した。
同総裁はロイターのインタビューに対し、FRBの今年の利上げ回数について「3回となるとかなり確信している」と述べた。ただ「データ次第で、2回もしくは4回と、双方向に見解を変えることに異存はない」との立場を示した。
ボスティック総裁はこれまでは、米経済は今年は2回の利上げしか耐えることはできないとの見方を示してきたが、この日のインタビューではその後、確信が強まったと表明。「経済は機能しており、かなり明るい。税制改革による刺激はまだ十分にある上、財政政策も実体経済に対しまだ影響を及ぼし続けている。このため、上向きの潜在力はまだ潤沢に存在している」とし、こうしたことを根拠にインフレ率は中期的に2%近辺で推移すると予想していると述べた。
同時に「インフレ率が2%を若干超えたとしてもFRBは劇的に対応するわけではない」と指摘。FRBは経済にある程度の自由を容認するとのシグナルを発することが重要となるとの考えを示した。