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NY市場サマリー(27日)
[27日 ロイター] - <為替> 第1・四半期の米国内総生産(GDP)速報値が前期比で減速したものの、ドルは横ばいで推移した。
今週は24日に米10年債利回りが心理的節目となる4年超ぶりに3%を突破。インフレ高進や国債増発の懸念から投資家が米債保有を減らす動きが見られた。
この日の相場は比較的落ち着いた動きで、主要6通貨に対するドル指数<.DXY>は0.06%安の91.509。これは1月12日以来の高水準。週間では2016年11月以来の上昇となった。
コモンウェルス・フォーリン・エクスチェンジの市場アナリスト、オメール・エシナー氏は「市場は大きな動きの後に一息付いているようだ」と述べた。
ラフィキ・キャピタルの調査戦略部長、スティーブン・イングランダー氏は「発表された指標からすると、市場はやや失望したと言える。大きな問題は(米債利回りの)3%乗せや背景にある原油価格やインフレ期待が持続可能かどうかだ」と語った。
NY外為市場:[USD/J]
<債券> 長短利回り格差が縮小。投資家は世界経済の成長に懐疑的とみられる。
1─3月期の米国内総生産(GDP)成長は、年率換算で前期比2.3%と前期の2.9%から減速。個人消費が約5年ぶりの弱い伸びとなった。ただ市場予想の2.0%は超えた。
一方、英国の経済成長は前期比0.1%と、2012年10─12月期以来の低い伸びにとどまったほか、フランスの成長率もさえない数字となった。
イーグル・アセットマネジメント(フロリダ州)の債券部マネジングディレクター、ジェームズ・キャンプ氏は「世界的な成長やインフレに関して債券市場は懐疑的だ」と述べた。
今週行われた総額960億ドル規模の国債入札は比較的底堅い結果に落ち着き、市場の需給懸念が和らぐ中、10年債利回りは前日3%を割り込んだ。米財務省は財政赤字の補てんのため国債を増発するとみられ、外国中銀などが一斉に米国債保有の圧縮に動くのではとの懸念が根強いものの、一方で「そうした懸念は相場にほぼ織り込まれた」(ウエスタンAM)との楽観的な声も聞かれる。
米金融・債券市場:[US/BJ]
<株式> ほぼ横ばいで終了した。アマゾン・ドット・コム
ナスダック総合とS&P総合500種は小幅高で取引を終えたが、ダウ工業株30種は小幅安で終了。週足では3指数ともに下落した。
ホライゾン・インベストメント・サービシズ(インディアナ州)の最高経営責任者(CEO)、チャック・カールソン氏は「市場では現在さまざまな力学が作用しており、その結果、方向感のない取引となった」としている。
S&Pの主要11部門のうち7部門が上昇。通信株指数<.SPLRCL>と不動産株指数<.SPLRCR>が最も大きく上げた。一方、エクソンが重しとなりエネルギー株指数<.SPNY>は1.2%と、最も大きく下落した。
米国株式市場:[.NJP]
<金先物> 週末を前に持ち高調整の買いが入り、反発した。中心限月6月物の清算値は前日 比5.50ドル(0.42%)高の1オンス=1323.40ドル。ただ、週間では1. 11%安となった。
NY貴金属:[GOL/XJ]
<米原油先物> ドル高・ユーロ安の先行などに圧迫され、小反落した。下落は3日ぶり。米国産 標準油種WTIの中心限月6月物の清算値は前日比0.09ドル(0.13%)安の1バ レル=68.10ドル。7月物は0.10ドル安の67.98ドルだった。
NYMEXエネルギー:[CR/USJ]