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ユーロ圏のインフレ、通商摩擦の高まりの影響受ける可能性=ECB総裁
2018年04月26日(木)22時52分
[フランクフルト 26日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は26日の理事会後の記者会見で、通商摩擦の高まりにより企業信頼感と経済成長が損なわれる恐れがあり、これによりユーロ圏のインフレ率の緩慢な回復が影響を受ける可能性があるとの考えを示した。
ドラギ総裁は「保護主義を巡るこれまでのところのレトリックの応酬がどのような結果をもたらすのか、見守る必要がある。関税の引き上げと保護主義の高まりがみられれば、直接的な影響が出る可能性がある」と述べた。
そのうえで「導入される可能性のある報復措置でどのような直接的な影響が及ぶのかはまだ分からない。ただこうしたことで信頼感に直ちに深刻な影響が及ぶのは明らかだ。そして、信頼感は成長見通しに影響を及ぼす」と指摘。こうしたリスクは最近になってより顕著となったとし、「インフレの目標に向けた収束が、成長見通しによりどのように変化するのか、基本的に見据えていく必要がある」と述べた。
ECBは今回の理事会で主要政策金利の据え置きを決定。ガイダンスも維持した。
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