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日経平均は反発、ハイテク株高が相場けん引 円安も支え
4月26日、東京株式市場で日経平均は反発。終値は2月27日以来2か月ぶりの高値を付けた。市場予想を上回る業績見通しを前日発表した東京エレクトロンが急伸したほか、ハイテク・半導体関連銘柄が幅広く買われて相場をけん引した。写真は東京証券取引所で2月撮影(2018年 ロイター/Toru Hanai)
[東京 26日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は反発。終値は2月27日以来2か月ぶりの高値を付けた。市場予想を上回る業績見通しを前日発表した東京エレクトロン<8035.T>が急伸したほか、ハイテク・半導体関連銘柄が幅広く買われて相場をけん引した。ドルが109円台前半の円安基調で推移したことも相場を支援した。上げ幅は一時160円を超えたが、後場は利益確定売りに押され伸び悩んだ。大型連休を前に持ち高調整の動きも出たとみられている。
TOPIXは0.25%高。東証1部の売買代金は2兆7856億円だった。セクター別では、電気機器が上昇率トップ。東京エレクトロンは1銘柄で日経平均を約60円押し上げた。食料品、金属製品、精密機器、保険も高い。一方、石油・石炭、その他製品、非鉄金属、鉄鋼などはさえなかった。市場では「日本株が出遅れた最大の要因である円高に歯止めがかかり、割安なPERに修正の余地が広がってきた。会社側の前向きな見通しが増えれば、大型連休明けの上昇相場に期待が高まる」(岡三オンライン証券チーフストラテジストの伊藤嘉洋氏)との声が出ていた。
個別銘柄では、日本航空電子工業<6807.T>が急反発。25日に発表した2018年3月期決算で、連結営業利益が前期比71.1%増と好調だったことが評価された。携帯機器や自動車、産業機器の各市場で需要が伸びた。19年3月期も大きな反動減がない見通しとなり安心感が広がった。半面、JSR<4185.T>が急落。同社が25日発表した2019年3月期の連結業績予想(国際会計基準)が市場予想を下回り嫌気された。
東証1部の騰落数は、値上がり1243銘柄に対し、値下がりが765銘柄、変わらずが75銘柄だった。
日経平均<.N225>
終値 22319.61 +104.29
寄り付き 22278.77
安値/高値 22265.2─22381.66
TOPIX<.TOPX>
終値 1772.13 +4.40
寄り付き 1772.9
安値/高値 1768.02─1774.28
東証出来高(万株) 152037
東証売買代金(億円) 27856.51