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日経平均は反落、米株大幅安で警戒感 円安が下支え
4月25日、東京株式市場で日経平均は反落した。下げ幅は一時200円に迫ったものの、後場に下げ渋る展開だった。前日の米国株は大幅安。米ハイテク株の不安定な値動きや世界景気の先行きに対する警戒感が広がったが、外為市場では1ドル109円台まで円安が進行し、国内自動車関連株は堅調だった。写真は都内で2015年5月撮影(2018年 ロイター/Yuya Shino)
[東京 25日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は反落した。下げ幅は一時200円に迫ったものの、後場に下げ渋る展開だった。前日の米国株は大幅安。米ハイテク株の不安定な値動きや世界景気の先行きに対する警戒感が広がったが、外為市場では1ドル109円台まで円安が進行し、国内自動車関連株は堅調だった。日銀によるETF(上場投信)買いへの思惑も相場の下支え要因となった。
TOPIXは0.11%安で取引を終了。セクター別では電気・ガスが上昇率トップ。ゴム製品、食料品がこれに続いた。建設は後場に上げ幅を拡大した。一方、下落率首位は機械だった。石油関連のほか、建機・ハイテク関連株が軟調だった。
米長期金利が3%を突破したことで株式市場への悪影響が懸念されたが、市場ではグロース系の銘柄を手仕舞い、割安株を選好する姿勢がみられた。PBR(株価純資産倍率)の低い銘柄が集まるように構成銘柄の選定をしたTOPIXバリュー<.TOPXV>は0.11%高となった。
東海東京調査センター・マーケットアナリストの仙石誠氏は「米株は急落したがVIX<.VIX>が大きく上昇した訳ではない。米VIXの先物建玉の状況を見る限り、2月のようにボラティリティ―の上昇に伴う形で米国株が下落を続ける展開は見込みにくい」と指摘する。「米金利上昇も、ダメージを受けるはずの米国企業は税制改正で高い利益率を保つことができる環境下にある」という。さらに、日米ともに今後は自社株買いによる需給改善効果が期待できるとしている。
個別銘柄では武田薬品工業<4502.T>が急落。アイルランドの製薬大手シャイアー
半面、東光高岳<6617.T>が大幅高。同社は19年3月期の連結純利益予想について前期比10.0%増の17億円と24日に発表しており、堅調な業績を期待した買いが入った。18年3月期の連結利益予想の上方修正を25日に発表した清水建設<1803.T>は続伸した。
東証1部の騰落数は、値上がり1077銘柄に対し、値下がりが894銘柄、変わらずが109銘柄だった。
日経平均<.N225>
終値 22215.32 -62.80
寄り付き 22118.62
安値/高値 22080.76─22228.78
TOPIX<.TOPX>
終値 1767.73 -2.02
寄り付き 1758.81
安値/高値 1756.45─1769.32
東証出来高(万株) 142346
東証売買代金(億円) 24679.06