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米3月新築住宅販売4.0%増、予想上回る 西部11年ぶり高水準
[ワシントン 24日 ロイター] - 米商務省が24日発表した3月の新築一戸建て住宅の販売戸数(季節調整済み)は、年率換算で前月比4.0%増の69万4000戸だった。市場予想の1.9%増の63万戸を上回った。西部の販売戸数が11年ぶりの高水準に増加し、全体水準を押し上げた。
2月の数字は当初発表の61万8000戸から66万7000戸へ上方改定された。1月の数字は62万2000戸から64万4000戸へ上方改定された。
新築住宅は住宅市場全体の11%を占める。新築住宅販売は建設許可件数を基に導き出しており、月次の数字は乱高下する傾向がある。
3月の前年同月比は8.8%増だった。
3月は新築住宅販売が増え、1月と2月の数字も上方改定されたものの、第1・四半期に住宅投資が落ち込んだとするエコノミストらの見方は変わらないとみられる。住宅市場は供給不足が続いており、住宅価格が上昇の一途をたどっている。低価格帯の住宅市場を中心に販売の抑制要因となっている。
住宅ローン金利の上昇のほか、緩慢な賃金の伸びも販売を抑制している要因。全体の3分の1弱を占める初めての住宅購入者に特に厳しい現象だ。
地域別では西部が28.3%増。戸数ベースで2006年12月以来の高水準となった。最大市場の南部は0.8%増。一方、北東部は54.8%減、中西部は2.4%減だった。
新築住宅の中間価格は前年同月比4.8%上昇の33万7200ドル。在庫は前月から横ばいの30万1000戸だった。3月の販売ペースから計算した在庫消化に必要な期間は5.2カ月。2月は5.4カ月だった。
3月に売られた住宅の約3分の2は建設中、もしくはこれから建設するものだった。