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三井生命、オープン外債2400億円以上の増加見込む=18年度計画
4月19日、三井生命保険が発表した2018年度の運用計画は、為替ヘッジ付き外債を数百億円程度減らす一方、ヘッジなしのオープン外債を増やす。写真は米ドルとユーロの紙幣、2016年10月撮影(2018年 ロイター/Leonhard Foeger)
[東京 19日 ロイター] - 三井生命保険が19日発表した2018年度の運用計画は、為替ヘッジ付き外債を数百億円程度減らす一方、ヘッジなしのオープン外債を増やす。オルタナティブ分野など新規成長領域にも投資を始める。
ヘッジ付き外債は17年度に300億円程度の減少となる。中でも、ドルのヘッジコストが徐々に上昇する過程で、ドル建ての債券からユーロ建ての債券に入れ替えを実施したという。18年度も全体として減少を見込むが、社債などクレジット投資については強化していく方針。
一方、オープン外債は増加を見込む。同社は、豪ドル建てと米ドル建てで保険や年金などを販売し、これらの売り上げ見合いで積み増している。17年度は下期から日本生命に外貨建て商品の供給を始めることで販売が拡大。全体で2400億円程度増加しており、18年度はそれ以上の増加を計画する。
18年度は新規成長領域といわれる項目を新設した。いわゆるオルタナティブの分野で、これまで投資を控えていたが、分散や運用多様化を通じて収益向上を狙う。日本生命のリソースやノウハウを活用しながら運用するという。会見した前川等執行役員運用統括部長は「これから投資することなので、リスクは少し抑え目。キャッシュフローが安定しているようなファンドなど手始めとして考えている」と述べた。
国内債券は全体として横ばいを見込む。17年度から予定利率を下げた保険商品を取り扱っており、その販売の大部分を超長期ゾーンの日本国債に投資する。クレジット投資も積み増す。
国内株式、不動産は横ばいを計画する。
(杉山健太郎 :編集 内田慎一)