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ドル107円前半、日米首脳会談通過でジリ高に
4月19日、午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、若干ドル高/円安の107円前半。写真は2016年11月撮影(2018年 ロイター/Dado Ruvic)
[東京 27日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、若干ドル高/円安の107円前半。日米首脳会談でトランプ氏から為替相場に関する不規則発言がなかった安心感からドルがジリジリと買い進まれたものの、今後の展開には不透明感も残るため、上値追いには至らず、小幅なドル高に留まった。
ドルは日米首脳の記者会見が始まる前の107.19円付近から一時107.25円まで上昇したが、会見中はほぼ横ばいが続いた。
その後は「懸案事項をとりあえず通り過ぎたという安心感」(外銀)からジリジリと買い戻され11時前に107.52円を付けた。しかし、ドルの上昇はそこでストップし、正午を挟んで107.36円まで下落した。
日米首脳会談について市場では「茂木経済財政・再生相とライトハイザー米通商代表部(USTR)代表との間で新たな通商対話が行われることと、日本が大量の航空機を購入することは分かったが、それ以外は、日米は話がかみ合っていないようだった。モヤモヤが続いている」(金融アナリスト)という。
また「日本は今後、何らかの回答を示す必要が出てきた」(トレーダー)と依然警戒感を持つ参加者もいる。
一方、ユーロは2月半ば以来2カ月ぶり高値となる133.05円まで買われた。トルコリラも26円後半と2週間半ぶり高値をつけた。
英ポンドは前日、3月消費者物価指数(CPI)が予想を下回り1年ぶりの低水準となったことを受けて大幅に下落。対円で152円付近と日中高値から1.6円、対ドルでも1.41ドル後半と同140ポイント近く売られた。市場では5月の利上げを疑問視する声も出始めたが、バークレイズは下振れを「一時的要因」と分析している。
日米首脳会見後に小幅ながら円が広範に売られた流れを受け、英ポンド/円も小幅上昇。しかし前日の大きな下げを経た反発は小幅にとどまり、下げ幅はまだほとんど埋まっていない。午後3時時点の英ポンドは152.55/59円の気配。
ドル/円
午後3時現在 107.41/43 1.2372/76 132.92/96
午前9時現在 107.34/36 1.2376/80 132.86/90
NY午後5時 107.23/24 1.2372/75 132.68/72
(為替マーケットチーム)