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モルガンS、第1四半期利益過去最高 トレーディング業務好調
4月18日、米モルガン・スタンレーの第1・四半期決算は、トレーディング業務の業績が好調で、利益が予想を上回った。写真は2017年4月、ニューヨークの本社ビル前で撮影(2018年 ロイター/Shannon Stapleton)
[18日 ロイター] - 米モルガン・スタンレーの第1・四半期(3月31月まで)決算は、市場のボラティリティーの高まりを背景にトレーディング業務の業績が押し上げられ、利益が過去最高となった。ただ第2・四半期以降はこれほど好調にならない可能性があるとの慎重な見方を示した。
普通株主帰属の純利益は前年比40%増の26億ドル。1株当たり利益は1.45ドルと、トムソン・ロイター・エスティメーツがまとめたアナリスト予想の1.25ドルを上回った。
総収入は14%増の111億ドル。
総トレーディング収入は26%増の44億ドルと、ドル建てベースでゴールドマン・サックスを上回った
債券トレーディング収入は9.3%増、ウエルス・マネジメント部門の収入は7.8%増となった。
投資銀行部門の収入は6.8%増。アドバイザリー料の増加が押し上げ要因となった。
今年の年初は主要国の景気が拡大し、米国で金利が上昇する中、株式、債券、コモディティー(商品)、外国為替の各市場が活況を呈した。
ただ、モルガン・スタンレーのジョナサン・プルーザン最高財務責任者(CFO)はインタビューで、第2・四半期入り後は地政学リスクや通商摩擦などの高まりがみられたと指摘。
ジェームス・ゴーマン最高経営責任者(CEO)はアナリストとのコンファレンスコールで、「市場の状況が厳しい時、われわれがどう対応するか留意している」とし、最悪のシナリオでもモルガン・スタンレーは少なくとも75億ドルの収入を確保できるとの見方を示した。
アナリストは今回の決算をおおむね好感。オッペンハイマーのアナリスト、クリス・コトウスキ氏は「エンジン全開」と題した報告書で、ほぼすべての部門で業績が予想を上回ったと評価した。
米株式市場中盤の取引でモルガン・スタンレー株は0.8%高の53.65ドルで推移。一時は55ドルまで上昇した。
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