ニュース速報

ビジネス

英CPI、3月は前年比+2.5% 1年ぶり低水準

2018年04月18日(水)19時29分

[ロンドン 18日 ロイター] - 英国立統計局(ONS)が発表した3月の消費者物価指数(CPI)上昇率は前年比2.5%と、1年ぶりの低水準だった。

前月は2.7%だった。市場では5月の利上げを疑問視する声が出る可能性もある。ロイターがまとめた市場予想は2.7%だった。

第1・四半期のCPI上昇率は2.7%。中銀の2月時点の予測である2.92%をやや下回っている。

ロイターが先に実施したエコノミスト調査では、5月の利上げを予想する声が過半数を占めた。

3月のCPIの内訳では、女性の衣料品価格が伸び悩んだ。アルコール・たばこ価格もインフレ圧力の緩和に寄与したという。

スコシアバンクのエコノミスト、アラン・クラーク氏は「(CPI上昇率の鈍化は)経済成長にとって良いニュースになる。家計の実質所得の伸びが加速し、支出が増える」と指摘。「一方で、目先や年内の利上げの可能性を疑問視する声が出る可能性が高い」と述べた。

金利先物市場は急上昇。利上げの可能性が低下したとの見方を反映している。ただ、金利スワップ市場は依然として、約3分の2の確率で中銀が来月利上げするとの見方を織り込んでいる。

3月の生産者物価産出指数は前年比2.4%上昇。前月は2.6%上昇だった。市場予想の2.3%上昇を上回ったが、2016年11月以降で最低の上昇率だった。

2月の住宅価格は前年比4.4%上昇と、7カ月ぶりの低い上昇率。1月は4.7%上昇だった。

ロンドンの住宅価格は前年比1.0%低下。2009年9月以降で初の低下となった。

ロイター
Copyright (C) 2018 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

ホンダ、旭化成と電池部材の生産で協業 カナダの新工

ビジネス

米家電ワールプール、世界で約1000人削減へ 今年

ビジネス

ゴールドマンとBofAの株主総会、会長・CEO分離

ワールド

日米の宇宙非核決議案にロシアが拒否権、国連安保理
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 2

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴らす「おばけタンパク質」の正体とは?

  • 3

    「誹謗中傷のビジネス化」に歯止めをかけた、北村紗衣氏への名誉棄損に対する賠償命令

  • 4

    心を穏やかに保つ禅の教え 「世界が尊敬する日本人100…

  • 5

    マイナス金利の解除でも、円安が止まらない「当然」…

  • 6

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 7

    ワニが16歳少年を襲い殺害...遺体発見の「おぞましい…

  • 8

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 9

    ケイティ・ペリーの「尻がまる見え」ドレスに批判殺…

  • 10

    イランのイスラエル攻撃でアラブ諸国がまさかのイス…

  • 1

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 2

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 3

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた「身体改造」の実態...出土した「遺骨」で初の発見

  • 4

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

  • 5

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士…

  • 6

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 7

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴…

  • 8

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 9

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 10

    「毛むくじゃら乳首ブラ」「縫った女性器パンツ」の…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこと」目からうろこの健康法

  • 4

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の…

  • 5

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 10

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中