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英CPI、3月は前年比+2.5% 1年ぶり低水準
[ロンドン 18日 ロイター] - 英国立統計局(ONS)が発表した3月の消費者物価指数(CPI)上昇率は前年比2.5%と、1年ぶりの低水準だった。
前月は2.7%だった。市場では5月の利上げを疑問視する声が出る可能性もある。ロイターがまとめた市場予想は2.7%だった。
第1・四半期のCPI上昇率は2.7%。中銀の2月時点の予測である2.92%をやや下回っている。
ロイターが先に実施したエコノミスト調査では、5月の利上げを予想する声が過半数を占めた。
3月のCPIの内訳では、女性の衣料品価格が伸び悩んだ。アルコール・たばこ価格もインフレ圧力の緩和に寄与したという。
スコシアバンクのエコノミスト、アラン・クラーク氏は「(CPI上昇率の鈍化は)経済成長にとって良いニュースになる。家計の実質所得の伸びが加速し、支出が増える」と指摘。「一方で、目先や年内の利上げの可能性を疑問視する声が出る可能性が高い」と述べた。
金利先物市場は急上昇。利上げの可能性が低下したとの見方を反映している。ただ、金利スワップ市場は依然として、約3分の2の確率で中銀が来月利上げするとの見方を織り込んでいる。
3月の生産者物価産出指数は前年比2.4%上昇。前月は2.6%上昇だった。市場予想の2.3%上昇を上回ったが、2016年11月以降で最低の上昇率だった。
2月の住宅価格は前年比4.4%上昇と、7カ月ぶりの低い上昇率。1月は4.7%上昇だった。
ロンドンの住宅価格は前年比1.0%低下。2009年9月以降で初の低下となった。