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米インフレ率、FRB目標を数年間上回る可能性=SF連銀総裁
[マドリード 17日 ロイター] - 米サンフランシスコ地区連銀のウィリアムズ総裁は17日、米インフレ率は連邦準備理事会(FRB)が目標とする2%に向け上昇していくと予想しているとし、FRBが利上げを継続する中でも「数年間」は同水準、もしくはこれを上回る水準で推移するとの見方を示した。
同総裁は「世界的な要因によりインフレが抑制されていると考えているため、現時点ではインフレについてそれほど懸念していない」と述べた。ただ、FRBは景気の過熱を防ぐために利上げを継続する必要があるとの考えを示した。
FRBは3月の会合でフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を1.5─1.75%に引き上げることを決定。FRB当局者が年内にあと数回の利上げが実施されるとの見方を示す中、誘導目標は2020年までに3.1─3.6%に引き上げられる可能性がある。
その水準まで引き上げられれば、米10年債利回りの現在の水準を上回ることになるが、ウィリアムズ総裁はFRBが短期金利を引き上げ、バランスシートの縮小を続ける中で、長期金利は上昇すると指摘。「向こう数年間でイールドカーブの逆転が起こるとは問題とは考えていない」と述べた。
ただ「イールドカーブの逆転は、成長が大幅に鈍化するとの心理が出ているとの警告と受け止める」と見方を示した。
ウィリアムズ氏は6月18日にダドリー氏の後任としてニューヨーク連銀総裁に就任する。
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