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英賃金、12―2月は前年比+2.8% 失業率は40年超ぶり低水準
4月17日、英国立統計局(ONS)が発表した12─2月の賃金の伸びは前年比2.8%増となり、11─1月と変わらずだった。写真はポンド紙幣、2016年3月撮影(2018年 ロイター/Phil Noble)
[ロンドン 17日 ロイター] - 英国立統計局(ONS)が発表した12─2月の賃金の伸びは前年比2.8%増となり、11─1月と変わらずだった。
ロイターがまとめたエコノミスト調査の予想中央値は3.0%増で、これを下回った。
一方、失業率は予想に反し4.2%に低下。1975年3─5月以来の低水準だった。
イングランド銀行(BOE、中央銀行)は失業率の低下により、一段と速く賃金が上昇し始めると予想。これにより従来想定よりも利上げペースが速まる可能性があるとしている。
ボーナスを除く伸びは前年比2.8%増と予想に一致した。
ONSの広報担当は、2月のボーナス支給額は前年よりも減少したが、ボーナスシーズン全体に関し結論を出すのは時期尚早とした。
インベステックのエコノミスト、フィリップ・ショー氏は「今回発表された指標の詳細の多くが、労働市場が依然として引き締まっていることを示唆している」と指摘。12─2月のボーナスを除く伸びが11─1月の2.6%増から加速したことがBOEによる利上げのゴーサインになるとし、「労働市場の数値には金融政策委員会による5月の利上げを妨げるものは何もない」と述べた。
*内容を追加しました。